歯周病による生活習慣病発症のメカニズム

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最近歯周病菌が口腔内の疾患のみならず、全身に関する様々な疾患、とくに生活習慣病を引き起こす可能性が指摘されています。

歯周病菌は歯周ポケットから毛細血管に進入して全身を駆け巡ります。そして歯周病菌の外膜を構成する成分であるエンドトキシンが血管内皮に炎症を起こして、肥満などの生活習慣病を引き起こすのです。

エンドトキシンとは別名「リポ多糖」とよばれるもので、歯周病菌の外膜を覆う物質のひとつで、発熱性と毒性を持ちます。近年では一見歯周病と関係ないと思われる心臓疾患や脳疾患でも歯周病菌との関連が指摘されています。たとえばフィンランドでは脳内動脈瘤破裂を起こした患者さんの患部からは、大量の歯周病菌や歯周病関連菌、そして口腔内細菌がみつかったといいます。

歯周病に対する予防法のひとつが歯茎を歯と一緒にしっかり磨くことです。若い世代はともかく、ある年齢より上のひとは歯茎を磨くということはあまり指導されてきませんでしたので、どうしても歯磨きというと歯だけを磨いてしまうことになり、歯茎のほうを忘れてしまいます。

歯茎を磨くにはブラシの先が固いものよりもやわらかくて短いもののほうがよいです。歯茎を傷つけずにすみますし、長いものよりも狭い部分もしっかり磨けます。実際、歯医者さんで紹介されているブラシは小さくやわらかいタイプです。

つぎに舌磨きも習慣づけましょう。舌苔(ぜったい)は食べかすや口腔内細菌の死骸や老廃物の塊であり、悪玉菌のエサにもなり、増殖を促します。味覚を鈍磨させるだけではなく、細菌が定着して増殖するもとになります。また口臭の原因ともなります。

舌苔は当然歯周病とも関連しており、舌の表面が白っぽくなっている方は歯茎も弱っている場合が多いので注意が必要です。舌ブラシというのも販売されていますので、それを使ってきれいにしてあげましょう。

歯周病と生活習慣病については相互作用によって症状が悪化すると考えられます。生活習慣が乱れると歯磨きなどがおろそかになったり、また歯周病菌のエサとなる糖質を多く含んだ食事内容になったりして歯周病がすすむと同時に、その歯周病菌が毛細血管を通じて全身にまわって多くの疾患を生じさせるのです。

2016年6月20日 | カテゴリー : 生活習慣 | 投稿者 : staff

6月16日は和菓子の日

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今日は「和菓子の日」です。なぜ和菓子の日かといいますと、西暦848年嘉祥(かじょう)元年に仁明天皇が御神託に基づいて、6月16日に16になんだお菓子を奉納する神事を行い、元号を嘉祥に改めたところから和菓子の日になったのです。

”嘉祥”とはその名のとおり”めでたいしるし”を意味します。16という数字はもともと民間においても16文で16個のお持ちを食べる「嘉祥喰(ぐい)」とよばれる祭事もあったところから来ているようです。

和菓子のよさについては以前にも記事(和菓子のよさ)にしましたので参考にしてください。洋菓子と比べて脂肪分がはいった生クリームを使わない分、低カロリーであることが大きな優れた点のひとつです。和菓子は原料がお米であることが多いのでつまりは炭水化物であり、1gあたりですと和菓子のほうが低カロリーになります。

そしてもともと和菓子というのはお茶が主で菓子が従であることが多いため、菓子自体は小さいものが多いですよね。

これは茶道の精神がそうなっているからです。お菓子はあくまでもお茶の味を引き立たせるためのサブという役割なのです。実際茶の湯では、お菓子はお抹茶を飲む前にすべて召し上がってもらうことになっています。

それに対して洋菓子はどちらかといえばケーキがメインで、紅茶やコーヒーなどはサブの立場だと思います。ですので大きなケーキに少量の飲み物という組み合わせが多いと思います。スイ―ツというのも甘いケーキがメインであることを示しています。

ですので和菓子を楽しむのは洋菓子よりもダイエットの点では優れているといえると思います。もちろんおもちをパクパクといくつも食べてしまっては意味がありませんが・・・。

さてそんな和菓子といえば堺は千利休が活躍した街ですので、老舗の和菓子店がたくさんありますね。かん袋や一心堂、本家小嶋やむか新、つぼ市製菓・・・などなど書ききれないほどあります。

和菓子の日ではお店のほうでも特別なお菓子を出していることがありますので、普段はケーキなどを嗜まれている方も訪れてみてはいかがでしょうか。

抗がん作用を持つニンニクの効能を高める調理法

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ニンニクの薬用食物としての歴史は古く、約6000年もの前からエジプトやインド、中国などで食されてきました。ニンニクには主に4つの効能があります。腸内環境の改善、疲労回復、血液の浄化、そしてがん予防です。

雑誌「一個人プレミアム」においてニンニクのこのような効能が紹介されています。

数あるニンニクの効能のなかでも特筆すべきはがん予防です。がん予防の効果があるというのは言い換えると免疫力を向上させてくれるということです。したがってがん予防効果があるということは、その食べ物を食べることによってカゼや伝染病などにも抵抗力がつくというわけです。

そしてニンニクはがん予防に効果のある食べ物のなかでも最もその効果が高いのです。ニンニクにはアリシンと呼ばれる成分が含まれています。このアリシンがニンニクの様々な効能の源なのです。

アリシンが様々な効能を保持するには理由があります。アリシンは空気や熱の影響で様々なイオウ化合物に変化するからです。このため調理方法の違いでニンニクの効能も変わってくるのです。

炒める、刻む、擂る、加熱するなどによってアリシンがアリルシスティンやジアリルスルフィドなどに変化して胃がんや大腸がんの予防に効果的な成分となります。

しかしながら女性はニンニクの匂いを気にする方が多いと思います。特に生のニンニクは匂いがきつく、また刺激が強すぎるために胃の粘膜を荒らしてしまう可能性があります。そこでお勧めするのが”熟成ニンニク”です。

ニンニクを1ヶ月ほど高温・多湿の環境で熟成させると、ニンニクの糖分とアミノ酸がメイラード反応を起こして黒くなります。熟成させることで匂いがとれてマイルドな味のニンニクに仕上がります。

熟成ニンニクは別名”黒にんにく”と呼ばれています。ご家庭で熟成させるにはいらない炊飯器などが必要ですので、黒ニンニクをネットなどで購入されるのが一番手軽だと思います。

2016年6月15日 | カテゴリー : 食事 | 投稿者 : staff

大阪府内の献血の現状

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献血というと学生さんは学校まで献血車が来てくれたりして、献血しにいった経験のある方も大勢おられると思います。輸血用の血液は慢性的に不足しており、血液型別にいえば特にA型とO型が不足しているといいます。

それでは大阪府内での現状はどうなっているのでしょうか。

大阪府内では毎日1100人分の献血が必要です。400ml献血で820人分、成分献血で約280人分が必要とされてるといいます。このような輸血用血液製剤は交通事故や手術で大量に必要になった場合よりも、がんや白血病などでの病気の定期的な治療のためのほうが多く利用されています。

献血された血液自体は生きた細胞なので、有効期間があります。血液にも色々な種類があり、短いものではわずかに4日間しか有効期限がありません。ですので毎日定期的に血液供給の必要があるのです。

大阪府内の献血状況ですが、興味深いデータがあります。府内で献血された経験のある人の70%の人が献血は年に一回ということです。年2回以上という方は3割です。そして1年に1回という方が一年以内にもう一度400ml献血に協力し、さらに成分献血もしてもらえれば血液不足の需要のほとんどをまかなうことができるらしいのです。

献血には間隔があります。200ml献血の場合は男女ともに4週間、つまり1ヶ月は間を空ける必要があります。400mlの場合は男女で期間が違ってきます。男性は12週間、女性は少し長くて16週間になります。なぜ男女で違うかといいますと血液中に含まれるヘモグロビンの濃度が生理などもあって男性のほうが女性より高いからです。

ですので年2回なら無理なく献血することができます。もちろん献血をされたことのない新規でご希望の方も参加されたら助かります。

血液成分のすべてを献血する全血献血ではなく血小板や血漿といった特定の成分だけを採血する成分献血であれば、身体への負担も軽いため無理なくできるタイプの献血もあります。献血には血液検査があり、献血できるということは健康体であることの証明にもなります。

2016年6月14日 | カテゴリー : その他 | 投稿者 : staff

紅茶、緑茶、コーヒーのワークショップを利用しましょう

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趣味で自分でコーヒーを淹れたり、紅茶を飲んだり、お茶に嗜んでらっしゃる方もおられると思います。自分で淹れたコーヒーやお茶はやはり格別な味がしますし、その一手間が心に安らぎをもたらしてリラックスさせてくれるものです。

最近は喫茶店やカフェなどでもコーヒーの淹れ方のセミナーや教室を開いてくれているところも増えているようです。これには理由があります。

喫茶やカフェ産業の流通過程において、上流のほうに価値がシフトしだしているからだと思います。つまり今までは喫茶店であれカフェであれ、プロのマスターがコーヒーや紅茶をおいしく淹れることが、その店の”売り”であり同時に味のレベルを決めていたわけですが、これが変わってきたようなのです。

もともと戦後においては日本に入ってくるコーヒー豆のレベルは高くはなく、むしろアメリカと並んで良くありませんでした。当時世界で最高級のマメを仕入れていたのはヨーロッパ、たとえばドイツやフランスだったといいます。

あまり品質の良くないマメを処理して商品として出すのは日米では違いがありました。アメリカではお湯で薄めて量は多いが味は薄い”アメリカン”として流通させ、日本では深煎りの濃くて苦いコーヒーを手間隙かけてネルドリップで淹れるというのが流行りました。

つまり日米では品質の良くないマメを対照的な方法で処理したというわけです。おもしろいですね。

最近はサードウェーブといって日本に入ってくるコーヒー豆の品質も最高級に近いものになっています。そのため深煎りにして味を焦がす必要がなくなり、浅煎りでマメ本来が持つ上質の酸味を楽しめるようなコーヒーを出すようになってきました。

そしてコーヒー店は必ずしもカフェで飲んでもらわなくても、自分のところで焙煎した上質のマメをお客さんに買ってもらって、お客さんには家で自分で淹れてもらえればそれで商売ができるようになってきたのです。言ってみれば、カフェは様々なコーヒー豆の試飲の場所を提供しているという意味合いに変わってきているようです。

なのでそういうコーヒー専門店は定期的にコーヒーに関するセミナーなどを開いて、お客さんに対して手取り足取り淹れ方のテクニックなどを教えてくれるようになったのです。消費者としてはこれを利用しない手はありません。

コーヒー専門店のサイトをチェックすると大手ではセミナーなどを定期的に情報として流していますので検索してください。最近は関西の百貨店でもたとえば東京の大手コーヒー店の出張セミナーの開催が定期的になされています。

コーヒーだけではなく、日本茶の専門店や紅茶専門店なども同じように積極的に淹れ方点て方のセミナーをやっているようなのでチェックしてみてはいかがでしょうか。

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「脳の病気」発症リスクチェックシート

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脳の病気というと、脳腫瘍、脳卒中、認知症などがあります。病気はなんでもそうですが、やはり年齢とともに発症率と重症度は上昇します。脳にかかわる病気も例外ではありません。

大事なことはいずれの症状も早期発見が大事だということです。定期的な検診や、意識的に体調の変化や生活習慣の見直しが早期発見のもとになります。

雑誌「一個人」の今週号に、脳に関する病気の発症危険度チェックシートが掲載されていましたので、ここで紹介したいと思います。

対象となる年齢層は中高年です。生活習慣、性格・体質、そして環境の3項目についてそれぞれ各項目ずつチェック数がいくつあるかで脳リスクを計測します。例え1項目でも高リスクな項目があれば関連する病院を受診されることをお勧めします。

生活習慣

  • アルコールを毎日2合以上飲む
  • 1日1箱以上タバコを吸う
  • 食事は外食や加工食品が多い
  • つらいストレスを感じることが多い
  • 運動量が1回20分週3日以下である

環境

  • 二等親以内に脳卒中歴がある、または高血圧の人がいる
  • 人と話す機会が少ない
  • よく笑ったり、楽しいと感じたりする趣味が少ない
  • 買い物や用事を代行してくれる人と同居している
  • 1日の気温差の大きい地域や住宅に住んでいる

性格・体質

  • 家族や友人から性格が変わったといわれる
  • 思い込みが激しい、またはがんこである
  • 血圧の上が140以上、または下が90以上である
  • 不整脈がある
  • 突然の頭痛や肩こり、または慢性的な偏頭痛がある

各項目のチェック数が0~1は脳リスクの少ないタイプです。2~3は脳の病気が潜在的に存在する可能性があり、注意が必要です。少しでも不安があるなら物忘れ外来などを受診しましょう。4~5はかなり要注意です。生活習慣や環境、そして性格などを見直して、病院での受診をお勧めします。

日本人のマッサージ好き、アメリカ人の筋トレ好き

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日本人は本当にマッサージが好きです。街に出かけるとマッサージのお店を良く見かけます。なぜこれほどまで日本人はマッサージを好むのでしょうか。ひとつは人口動態の高齢化が進んだことももちろん理由のひとつでしょう。そしてこの世代は特に筋力トレーニングの必要性を学習しないで生活されてきた方々だと思います。

対してアメリカ人は本当にジムでの筋力トレーニングが好きです。街中にジムがあり、大学や高校でも日本のスポーツジム顔負けの設備で学生さんは別にアスリートでなくても暇を見つけては筋トレに励んでいますし、女性も男性に負けずに筋トレしています。

アメリカ人に限らずこれだけ日本でマッサージ店が盛況なのはやはり理由があると思います。そのひとつが日本人の基礎的な筋力不足です。

日本人、というよりアジア人は欧米人と比較して頭部の身体に占める割合が大きいので、どうしてもそれを支える首と肩周りに負担がいきます。ですので本来であれば日本人のほうが、アメリカ人よりも筋肉をつけることにより意識的でなければならないと思います。

もちろんそれは若いアメリカ人のように筋肉ムキムキのマッチョな肉体のためではなく、あくまでも日常生活を支障なくすごせられるような必要にして十分な筋力を身につけるためのトレーニングです。

肩こりや腰痛をマッサージで治そうとすると限界があります。またやりすぎると逆に症状を悪化させる可能性もあります。それについては以前にも指摘させていただきましたので、この記事(肩こりからくる頭痛)を参考にしてください。

マッサージは他人の助けを借りた外側からの筋繊維のほぐしであり、あくまでも一時的な対処療法であり、身体のこりについての根本的な解決とはなりえません。根本的なこり解消にはそれなりの負荷での患部周りの地道な筋力トレーニングが必要です。

そして筋トレ自体にこりを解消させる動きが含まれています。こりの原因のひとつは筋肉の収縮があります。筋肉が収縮状態に置かれると、血管も押されて狭くなり血流が悪くなります。血流が悪くなると毛細血管を通して体の細胞に栄養が行かなくなり、それが筋肉のしびれやだるさにつながっていくのです。

ですので筋トレをすることで一度収縮して固まってしまった筋肉を再び拡張させてあげることが大切なのです。その過程で狭くなった血管も拡張して血流が回復して、筋肉のうっ血状態を回復させてくれます。

また筋トレによって筋肥大が起これば、その筋肉を維持するために毛細血管が増殖して血流が増えていきます。これが冷えて縮まりこりを生み出していた筋肉を再び活性化させてこりを解消してくれるのです。

こりを解消しようとマッサージに依存してしまうと恒常的にマッサージに通わなくてはなりませんし、そのコストも馬鹿にならないと思います。筋トレを通してこりをいったん解消してしまえばそのコストはいらなくなりますし、なにより日常生活を支障なく自分の力で元気に過ごしていくことができます。

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