西日本豪雨を教訓に堺市のハザードマップを確認しておきましょう

西日本の豪雨災害は予想以上に深刻なものになってしまいました。災害は決して他人事でないということがよくわかる出来事でした。

ですので余裕がある日常の時から確認すべき情報は確認しておきましょう。今回お勧めしたいのは各自治体が公表している「ハザードマップ」です。

堺市でいうと「内水ハザードマップ」と「土砂災害・洪水ハザードマップ」の2種類のマップが堺市のサイトに掲載されていて各地区ごとにマップが公表されています。より重要なのは土砂災害洪水マップのほうです。

ハザードマップの有効性、正確性は今回の豪雨災害でも確認されており、前もって確認しておくことは緊急の時にどこに逃げればいいのか、どのように逃げればいいのか、またどこにいると危険なのかがわかります。

それでは上の図の堺市の堺区の”土砂災害洪水ハザードマップ”を参考にしてみてみましょう。注意してほしいのはこのマップはあくまでも豪雨災害などで大和川の氾濫などが予想された場合のハザードマップです。南海トラフなどの地震や津波災害のマップではないことに留意してください。

一番注目すべきは濃いオレンジ色の部分です。ここが浸水率5m以上の場所になります。オレンジ色が薄くなっていくと浸水深度は下がっていきます。白地は基本的には安全なエリアとなります。

オレンジ色のついた部分ですぐにわかるのはやはり大和側沿岸です。堺市大阪市両岸の広範囲にわたる地域で深刻な浸水エリアが発生します。

そして次に注目すべきは東西に走る大和側と直角(南北)に走る阪神高速15号堺線沿いです。大和川からあふれ出た水が高速道路の高架下を一直線に下っていく様子がイメージできるぐらいの水没地帯が広がっています。

この高速道路と並行に走る南海高野線との間の部分、堺市役所の付近までは残念ながら広範囲に水没してしまうエリアになっています。

なので高速道路を挟んで湾岸のほうのエリアに居住地域がある方、もしくはそのあたりにいた場合は、高速道路のほうには行かずに、堺警察署、消防署、キンショーストアー、阪堺線大小路駅の付近で留まるほうがよいということになります。

もともと阪神高速15号線の高架下は土井川という小さな河川がありました。そこを埋め立ててその地盤の上に高速道路が走っているので、洪水の時は天井川である大和側から一気にそのルートを水が下ってくることが予想されます。

高野線を堺東駅を超えて三国ケ丘側まで駆け上がると海抜が大体13m以上ありますので、東北大震災クラスの津波でも回避することができる安全地帯になります。

なので気を付けるポイントは高野線を境に三国ケ丘側の人はそのまま坂を上ってできるだけ高いところまでいくことが肝心です。間違っても線路を超えて市庁舎側に向かったり、堺東駅方向に降りていくような行動はやめましょう。

堺東駅前の商店街などにいた場合は、堺東駅の高島屋や市庁舎に逃げ込みましょう。

堺港付近にいた場合は実は比較的安全です。新しく埋め立てられた土地なので護岸がしっかりしており土地がかさ上げされており、大和川の河口付近から離れていますので安全です。ですので状況にもよりますが、無理に街中のほうへ戻ろうとする必要はないと思います。

このようにハザードマップから読み取れることはたくさんありますので、普段の活動地域や住居付近の安全を確認して、普段から家族内でよく話し合っておくことがもしものときに生きてくると思います。

不明な点疑問があれば自治体に問い合わせしておくこともよいと思います。

2018年7月13日 | カテゴリー : その他, | 投稿者 : staff

画期的な発明かも!?自転車のアシスト機能を持つ新型ギア ”フリーパワー”

”フリーパワー”というと聞きなれない言葉ですね。知らなくても当然で、最近開発された自転車のギアの商品名だからです。TBSの日曜朝の情報番組「応援!日本経済、がっちりマンデー!!」で紹介されていましたので、ここでも簡単に紹介したいと思います。

この製品のすごいところは、とはいっても自分がまだ体験できていないところが残念なのですが、電動自転車のようなスタートアシスト機能が電気を使わずについているところです。

なぜ電動力をつかわずともアシストが働くのかというと、ポイントは”デットゾーン”にあります。人が自転車をこぐとき、ちょうどギアの真上と真下に足が来た時は、どんなに力を入れても自転車は前に進みません。このポジションをギアの”デットゾーン”と呼ぶのです。

進まないといっても自転車を発進させるときは足の位置は大体デットゾーン近くからですよね。なので大きな力をかけないと進みだせません。これが自転車が発進時や坂道時に力を入れないといけなくなるです。

ところがこのフリーパワーというギアはシリコンを5つ内臓していて、ちょうど足がデットゾーンにさしかかるタイミングでシリコンが縮みはじめ、足が真上と真下に来た時に開き始めます。このときシリコンに反発力が働くので、力が入らない真上と真下の場所でも自転車が勝手にに前に進むようになるというわけです。

なので一番体に負担がかかるスタート時や坂道を登るときでも、スイスイと力をかけずに走ってくれるわけです。

いわれてみればああそういう手があったか!と思うかもしれませんが、発明とは往々にしてそういうものかもしれませんね。

最近は電動自転車もかなり安くなってきましたが、それでも結構なお値段がしますし、モーターとバッテリーをつけると重量も結構重くなってしまいます。

なにより電動なので充電しなければなりません。その手間もめんどくさいですし、肝心な時に電池切れということも起こりえます。また電動ですとどうしても自分がコントロールできる以上のスピードがでるときもあります。

その点フリーパワーは電気いらずの充電いらずですからコストも安くつきますし、メンテナンスコストもほとんどゼロです。なので将来的にもっと流行っていけば、”電気自転車キラー”になるかもしれませんね。

必要は発明の母といいますが、初めに開発しようと思いたった社会保険労務士さんは本当にすごいと思いますし、同じことを考えていた自転車屋さん(サイクルオリンピック)がすぐ近くにあったことも運命のめぐりあわせですごいと思います。

大手の自転車部品メーカーさんですら思いつかなかった商品が、素人同然の方から出てくるというのは面白いですね。この部品が量産化されればさらにお安くなると思います。そのうちどの自転車でも標準装備になれば、自転車に楽に乗れるようになって、ますます自転車愛好家が増えると思います。

2018年6月25日 | カテゴリー : 運動, その他 | 投稿者 : staff

秀吉さんが温泉にもたらしたイノベーション

この寒い季節、休暇を利用して温泉旅行という方もおられると思います。さて関西の温泉というと白浜温泉や城崎温泉など有名な温泉地はいくつもありますが、太閤秀吉公が愛した温泉地と言えば六甲の山の手にある有馬温泉ですよね。

その秀吉さんが温泉に関していくつかのイノベーションを行っています。

秀吉さんが発明したのは座り入浴です。それまで温泉のつかり方は起立した状態での入浴法でした。いわゆる立ち湯です。立ち湯はお湯の水圧によって下肢にプレッシャーがかかりますから、体内の血液循環は心臓に集まることになります。そうなると心臓に負担がかかりますのであまりよろしくありません。

座り湯の良いところは心臓にまで血液が集まらないので、その分負担が少ないことです。秀吉さんが作らせた座り湯はお湯の高さが65cm程度だそうです。これくらいなら座りながら上半身は手を伸ばして入れますよね。今につながる座り湯の誕生です。

秀吉さんが発明したもう一つの入浴法は今でいうミストサウナ浴です。屋根付きの部屋の中にはいって、その部屋とお湯の間を竹の筒でつなぎながら、そこからの湯気を通して小屋の中をサウナにしていたのです。

サウナの利点はその湿度の高さから喉などの呼吸系に働きかけてウイルスの繁殖をふせぎ、免疫力を高めることにあります。また汗をかくことで、リンパの流れ良くして自律神経を活性化させてくれます。

また秀吉さんは有馬の道を改装して京都や大阪からも生きやすくしてくれました。温泉だけではなく宿泊地としての整備も行い、娯楽施設などを併設してレジャーとして楽しめる行楽の街として全体の設計をしました。

今でいう温泉保養施設ですが、秀吉さんの場合は滞在は数か月、お供の家来の人数は数千人という単位ですから、まさに一回の滞在で街を作るようなものだったのです。

江戸時代は全国の温泉の格付けすることが町人たちの間ではやりました。そのなかで有馬温泉は草津温泉と並んで常に番付上位に入っていたといいます。徳川政権になって秀吉の遺構がすべて破壊されていく中でも、有馬は保養地としての地位を確立していったのです。

茅ケ崎が今健康面で注目される理由

神奈川県南部にある茅ケ崎という町があります。関西ではなじみのない街ですが、太平洋に面していて、加山雄三さんや江の島などマリンスポーツが盛んな温暖な街として知られています。その茅ケ崎が今健康の面で注目されています。

その茅ケ崎ですが週刊現代の今週号で、『茅ケ崎「最後は自宅で」を叶える街の秘密』という特集をしていますので、その内容をここでも簡単に紹介したいと思います。

なぜ茅ケ崎という地域が注目されているのかというと、茅ケ崎は平均寿命が比較的長い上に、病気ではなく老衰で亡くなる人の割合が日本で一番多いことがデータから明らかになっているからです。茅ケ崎での老衰で亡くなる割合は全国平均の約2倍だといいます。

これについてどのような要因があるのか、紙面ではいくつかの理由を明らかにしています。

まず茅ケ崎には大きな病院がないそうです。住民の方は小さなクリニックをよく利用するそうですが、このため在宅医療の制度が整っているそうです。具体的には「在宅療養支援診療所」の数が多いのです。在宅療養をされる方のために、その地域で主たる責任をもって診療にあたる診療所のことです。なので安心して自宅で家族と一緒に療養できるというわけです。

茅ケ崎という地域は”程よい田舎”であり、大都市である横浜や東京に比較的近いために、子供さんが独立しても同じ町に住み続けることが多くて、病気になっても自宅でのサポートが得やすいそうです。

またほどよい田舎であることは人間関係をつかず離れず、ほどよい距離感で居心地がよく、長く定住したいと思わせる要因になっているそうです。

茅ケ崎は空襲を免れたために曲がりくねった細い道が多く、自動車よりもサイクリングやランニングに適しているそうです。このため住民は普段の足として自転車をよく利用するそうです。

サイクリングの健康効果についてはグラスゴー大学の研究結果が紹介されています。それによれば公共交通機関や車を利用する人と比較して、自転車利用者のほうが、がん発症率で45%、心臓病リスクは46%も低下するといいます。

さらに茅ケ崎は坂の街でもあります。普段からある程度の負荷がかかる坂道を歩くことによって足腰が鍛えられ、寝たきりになるリスクを下げてくれるのです。

このような特質は世界一の長寿地域である香港とよく似ているといいます。香港も核家族化が進んでおらず、3世代が同居している環境にあり、坂の街で道が細くてくねくねしており、自転車や徒歩のほうが向いている土地柄です。

温暖で海も山もある、程よい田舎、坂のある細かい道が続き、自転車利用率が高い、そんな街は関西にもあると思います。

2018年1月31日 | カテゴリー : その他 | 投稿者 : staff

脂肪エネルギーをうまく使うランニングをするためのガチユル走法②

NHKのスポーツ番組「ラン×スマ ~街の風になれ~」で、以前放送した”ガチユル走”について反響が大きかったために、視聴者の質問に答える形で再特集されていましたので、ここでもその内容を簡単に紹介したいと思います。

ガチユル走の詳しい説明については、以前書いた記事(脂肪エネルギーをうまく使うためのガチユル走法①)を参考にしてほしいのですが、簡単に言えば、ガチ走とユル走を組み合わせることによって、糖質エネルギーをセーブして脂肪の燃焼を促し、効率的な走りを生み出し持久力を高めるというトレーニング法です。

このトレーニング法は筑波大学の鍋倉賢治先生が開発されたものですが、その先生が視聴者さんからの質問や疑問のいくつかに答えてくれていますのでここでも紹介したいと思います。

ガチユル走の具体的な内容は、ゆっくりとしたジョギングの合間に1kmの全力走を2本はさむというものです。全力走というのは端的に言えば「息が切れるくらい」の速度だということです。それに対してユル走というのは「息が十分に落ち着くくらい」の速度だと定義されています。

さてこのようなガチユル走ですが、視聴者さんからの質問はいくつかあります。そのひとつがガチユル走はどのレベルのランナーにも同じペースでいいのかというものです。

これに対する答えは、ガチでは自分のレースペースよりも一分ほど早く、ユルでは逆に一分遅くを目安に走るということです。

また1kmのガチ走について距離を変更しても構わないのかという質問がありましたが、これについては基本1キロという上限は守ることを推奨していました。というのは1km以上走るとどうしてもペースが落ちてしまい、ガチ走ではなくなってしまうからです。

しかしどうしても1キロも走れないというランナーもおられるでしょうから、そういう方は距離を減らして代わりに本数を増やすことを推薦されています。例えば1キロ2本の代わりに500メートルを4本という形でもよいということです。

ガチ走とちがってユル走はいくらでも走ってもよいそうです。なのでガチユル走を実践するには、とにかくガチ走を合計で2キロメートル分挟むということを覚えておけばよいでしょう。

大体ガチユル走20キロと普通の30キロの負荷が同じ程度だといいます。どのレベルのランナーでもガチユル走は効果が出るそうなので、最近タイムが伸びないなとか伸び悩んでる方も是非試してみてほしいと思います。

血液検査でうつ病が判定できるようになりました

うつ病というと、もちろん心の病気だと思われています。そのためうつの診断には気分に関する簡易的な質問票チェックによるものがほとんどでした。

しかしそのうつ病にも血液検査で客観的な検査を行う方法が開発されてきています。まだ臨床の段階ですが、将来的に全国どこでも簡易な血液検査でうつ病の判定が付くことができるようになるといわれています。

その代表的なものがPEA判定と呼ばれるものです。この判定法は川村総合病院の川村則行院長が開発したもので、リン酸エタノールアミン(PEA)の血漿中の濃度を測定することでうつ病かどうかを判定するものです。

これは快楽や幸せを感じたりする脳内物質であるアナンダミドにかかわるリン酸エタノールアミンを使って測定するものです。具体的には、このPEA濃度が1.42マイクロモーラーより低い人は88%の確率でうつ病だと判定されます。

このPEA濃度ですが、どういうときに上昇するかというと例えば体が疲れているときです。川村先生によれば、週55時間以上働くとうつ病になりやすい傾向にあるとのことです。55時間ということは週5で働くとして、残業が3時間を超えるとそのリスクが高まるということで、ひとつの目安になると思います。

また自分の不慣れな職種に配置されることも大きなストレスになると指摘しています。過労死が社会問題となる中、その前段階のところでうつ病の兆候をしっかりつかむことで、悲劇を避けることができると思います。

もちろんこのテストだけで機械的に判定するものではなく、既存の質問票チェックや生活様式などを総合して判断していくものなのですが、血中濃度を図るという客観的なデータの補助は大きなものです。

血液検査についてはうつ病のほか、糖尿病や心筋梗塞、認知症の分野においても比較的安価で検査を受けることができるようになってきました。それぞれについて、このブログでも紹介していきたいと思います。

2017年11月16日 | カテゴリー : その他 | 投稿者 : staff

リウマチについて知っておきたいこと

”リウマチ”というとみなさんどのようなイメージを持たれてるでしょうか。どちらかといえばご年配の方の病気というイメージを持たれていないでしょうか。

リウマチは免疫が暴走して自分の関節にかかわる軟骨、骨、組織を攻撃してしまう病気です。そのため関節にハレが生じて、そのまま進行すると患部が凝り固まって変形してしまいます。

よく膠原病(こうげんびょう)という呼び方もされますが、膠原病のほうがより汎用的で広範囲の症状を指し示す名称で、リウマチはその一部です。リウマチは語源がギリシャ語の”ロイチマス”、英語では”rheumatism”から来ています。

しかし患者さんの年齢分布をみますと、9割の方が60歳以下で発症していることがわかります。すなわちリウマチは必ずしも高齢者だけの病気ではなく、若くてもいつ発症してもおかしくない病気なのです。

リウマチには風邪に似たような初期症状があります。体がねつっぽく、だるくて、疲れやすく、食欲もないため普通の風邪かなと思うことがほとんどです。しかし風邪と違うのは、関節周りにはれが生じてこわばりがでてくることです。それも朝方が多いです。そして症状が進みだすと、小さな関節からはれだし、それが全身の関節にも広がっていきます。

原因については色々なものが考えられています。免疫機構の不調を引き起こす原因としてストレス、ウイルス、遺伝などが考えられています。しかし先ほども述べましたように、年齢を問わず突然発症するので、事前の対応はほとんど不可能です。

出産や外傷などがきっかけでも発症する場合があります。特に女性の発症率は男性の約5倍と高く、注意が必要です。スキーや海水浴などで紫外線を浴びた場合に発症するというリスクも指摘されています。ただし喫煙が直接関係しているという研究はありません。

治療は主にステロイド系の投薬になります。まれに患者さんによっては劇的に効く場合もありますが、根治に至るのはかなり難しい病気だと言わざるを得ません。またステロイド投薬の副作用も強く、不眠や便秘や脱毛、高血圧や肥満などの生活習慣病、骨粗鬆症などを引き起こすといわれているために専門医の診断が必要になります。

リウマチの恐ろしさはその身体的な負担だけではありません。その恒常的な痛みからメンタルにも負担を与えてしまうのです。

慢性的な痛みから四六時中心が休まるときがありません。睡眠も痛みからとぎれとぎれになりますし、鬱になったり、イライラして怒りっぽくなったりすることはよくあります。痛みへの周囲の理解の不足を感じると、周りの人間関係もおかしくなり、孤立してしまいがちになります。

患者さんへの対応では周囲の理解と気遣いが求められます。

2017年11月13日 | カテゴリー : その他 | 投稿者 : staff

生涯現役だった日野原重明さん

日野原さんというと聖路加病院の長年の院長さんでした。105歳でお亡くなりになるまでお仕事を続けられ、まさに生涯現役を貫かれた人生でした。

日野原さんというと、かつては運動不足や肥満などの「成人病」とよばれていたものを「生活習慣病」に改めさせたというのをみても、日野原さんが重視していたのは病気を治す医療ではなく、病気にならないようにする予防医学でした。

またオウムサリン事件の時に聖路加病院を開放して患者さんをたくさん受け入れたことは有名です。聖路加病院のロビーは初めから大量の患者さんの受け入れを想定して広く開放的に作られていたといいます。これは日野原さんの東京大空襲の経験から来ているといいます。

空襲によってやけどをおった重症の患者さんがどんどん病院に運ばれてきても、受け入れるスペースもなくベットもなく薬もなかったといいます。そのためロビーにマットレスをしいて患者さんに対応したのです。日野原さん自身が生き地獄という経験を経て、その教訓が聖路加病院に生かされているのです。

よど号ハイジャック事件にも遭遇して、3日間機内に閉じ込められたこともありました。そこからの窮地を脱出して、日野原さんはこれからの自分の人生は与えられた人生であり、人のために尽くそうと決意したといいます。

日野原さんの健康法の特徴はよく寝て、よく食べ、よく動くです。睡眠はうつぶせ寝、食は一日一食夜だけとかなり特徴的です。一日の摂取カロリーを1300カロリーと定めていました。これは飽食のマウスよりハングリーなマウスのほうが長生きしていたという研究結果からだといいます。

いつでもポジティブに楽天的な性格が日野原の長寿の秘訣だったと思います。ストレスをためないひょうひょうとした性格、なんにでも興味をもってやってみるという旺盛な好奇心と行動力は、90歳を過ぎてから指揮者に挑戦するなど実行力も併せ持った人でした。日野原さんの口癖は「人間は何歳からでも生き方を変えられる」でした。

日野原さんの著書といえばベストセラーにもなった「生き方上手」です。今でも購入できますので、関心を持たれた方はどうぞ。

2017年7月22日 | カテゴリー : その他 | 投稿者 : staff

日本人にはいまいちピンとこない佐藤琢磨選手「インディ500優勝」の偉業

佐藤琢磨選手が「インディ500」を制覇して日本人として初めてチャンピオンに輝きました。おめでとうございます。

日本ではF1のほうが人気があり、インディカーレースについては正直アメリカの”カントリーレース”という色彩が強く、あまり注目されてきませんでした。実際レース会場にはバーべキューを楽しむアメリカ人がたくんさんいて、レースを観戦するというよりは一種のお祭り会場みたいな雰囲気もあります。

しかし同時にこのレースには毎回アメリカの副大統領が参加スピーチするなど、その格式は確かなものです。過去101回も開催されてきた伝統のモーターレースでもあります。

インディアナポリスのコースはいわゆる「オーバルタイプ」という周回コースです。同じところをぐるぐる回るコースなので、F1を見慣れている人からすると少しつまらなく感じるかもしれません。

しかしオーバルコースはドライバーに常に片側からのG(負荷)を与えるため、血液が体の半分側に張り付くように集中して、意識が混濁するという過酷な状況を生み出します。首も常に片方の同じ方向にしか遠心力が働きませんから、その負荷は半端ないといえるでしょう。

オーバルコースの最大の特徴は直線コースが長く、そのため常時最高速に近い状態で周回することになるということです。そのため最高時速はこのレースでは約380キロ、平均でも350キロというのですから3時間以上新幹線より速いスピードで回り続けるということになります。

簡単に言えば、東京大阪間をほとんど休息もなしに東海道新幹線より速いスピードで走るということになります。なのでインディ500に必要とされる能力は少しのミスも許されない集中力とそのための持続力です。ちょっとしたコース取りのミスが大きな減速につながり、そのミスを取り返すためには何週もの挽回が必要になります。

またそのようなハイスピードのレースであるために、残念ながら多くの死傷者が出ています。過去100回のレースでドライバーの死亡者数は42名を数えています。今回のレースでも中盤に大きな衝突事故が発生していますし、命がけのレースであることは間違いありません。

佐藤琢磨選手は優勝してからの1週間は、インディ500のチャンピオンとして全米の主要メディアに出続けることになります。つまり全米にその名前が知れ渡ることになります。実際すでに株式市場で新規上場企業のために鐘を鳴らしたりしていわゆる名士扱い、文字通りのスターですね。

残念ながらアメリカでのアジア人のスポーツ界における地位は高くはありません。現役選手として数少ない日本人の成功例としてはテニスの錦織選手、MLBのイチロー選手、ゴルフの松山選手ですが、今回の佐藤琢磨選手の偉業は正直これらの選手を上回るインパクトを全米に与えたといってもいいかもしれません。

その意味では佐藤選手は全米に名前を知られる初めての日本人のアイコンになったかもしれません。それだけすごいことを達成されたのです。日本ではモータースポーツではF1のほうが人気がありますが、これを機会に日本のモータースポーツファンにもインディカーレースに興味を持つ人が増えるかもしれません。

そのF1も最近は世界的に人気の陰りが見えているといいます。その理由の一つはレースの勝敗を分ける要因としてドライバーよりもマシンの優劣のほうが大きいということが挙げられます。実際最近のレースではオーバーテイクの場面がほとんどなく、予選でトップだったマシンがそのまま本選でもトップになるということが続いています。

インディカーはよりドライバーの力量が勝敗にでます。なのでレース中に抜きつ抜かれつのシーンがたくさん見られることが大きな人気の背景になっています。ある人によれば、「F1はマシン、インディは車のレース」といいます。マシンが主役のレースではなく、あくまでもドライバーが主役のレースを楽しみたい人はインディカーに興味を持ってほしいと思います。

2017年6月1日 | カテゴリー : その他 | 投稿者 : staff

自覚症状が出にくい緑内障に対応するためには

目の病気のうちで緑内障は怖い部類にはいります。といいますのは自覚症状が出にくい症状なのですが、自覚症状がでた段階ではかなり症状が進んでおり、その間に失われた視神経が元に戻ることはないからです。

週刊文春が緑内障と白内障など目の疾患についての対策について特集「緑内障 白内障・・・「目の疾患」完全対策」していますので、その一部を紹介したいと思います。

自覚症状が出にくい理由として、東大宮メディカルセンターの平松類先生があげるのは、視野が欠けてきてもしばらくの間は脳がその不足を補ってくれるからです。これが目の異常について早期発見が遅れてしまう原因だといいます。

緑内障とは簡単に言えば、年齢とともに眼球が固くなって視神経が圧迫される病気です。眼球にはその中を循環する「房水」と呼ばれる液体が内から外に膨張することで、眼球の球体を保っているのですが、この圧力が何らかの理由で強くなり、眼球自体が膨らんできて周りの視神経を圧迫するのです。

緑内障が深刻なのはその失われた視神経の機能は二度と回復しないということです。視野に異常を感じるほど症状が進んだ時点で3割程度の視野が失われているといいます。

それでは初期症状がでにくい緑内障についてどのような対策をとればよいのでしょうか。それは「眼底検査」です。特に40歳台になると数年に一回、目の不調を感じる人は一年単位で眼底検査を受けることをお勧めします。

眼底検査を受けて、「視神経乳頭陥凹拡大」と記入された場合は要注意です。これは緑内障の疑いありということを表しているからです。

さてそんな怖い緑内障ですが、雑誌でも勧められている緑内障予防の食べ物があります。それが果物の「カシス」です。理由はカシスに含まれるアントシアニンという物質が抗酸化作用を持っており、血流を改善してくれる作用があるからです。

ちなみに目の健康によいとされるブルーベリーについてはその効果は医学的には確認されていないとのことでした。雑誌ではこのほか白内障や黄斑変性などについても詳しく書かれていますので、関心を持たれた方はぜひ手に取ってほしいと思います。

2017年3月28日 | カテゴリー : その他 | 投稿者 : staff