四十肩五十肩に悩んだときは

”四十肩””五十肩”といわれる症状があります。名前の通り、この年齢ぐらいに差し掛かると肩周りに違和感を感じることがあり、可動域が狭くなってきて無理に回そうとすると痛みが走る時があります。

考えられる原因は肩周りの健、関節が経年劣化によって固くなって炎症とされています。医学的に正式な名称は「肩関節周囲炎」です。ここでいう関節というのは正確には関節滑膜(かつまく)とよばれる関節を包んで切る関節包の一部のことです。

四十肩や五十肩というと、いわゆるひどい肩こりと勘違いすることが多いのですが、肩こりが血行不良や悪い姿勢からくる筋肉の疲労からくるのに対して、五十肩は肩回りの健や関節の炎症です。肩こりがだるさを感じるのに対して、五十肩はこわばった感じや痛みを感じます。

また肩関節炎は経年劣化もありますが、もちろん日頃の運動不足も関係しています。方が動かしにくい、後ろに手をやったり上げにくくなったりして来たら、運動不足のサインです。予防的な無理のないストレッチをはじめてみましょう。

それでも重症化したり、炎症が進んでしまったらどう対応すべきでしょうか。肩関節周囲炎は重症の場合は手術が必要になることもありますが、しばらく安静にして炎症が収まった後は基本は運動療法になります。

炎症を起こして痛みがある場合は安静にしておきます。痛みが走ってから炎症が完全に収まるまで程度にもよりますが、1年ほどかかるといわれていますので、その間は無理せず安静にしておきましょう。痛みが治まって大丈夫だと判断で来たら、負荷の少ないストレッチを始めましょう。

そしてストレッチ程度で余裕がでてきたら、日ごろからスポーツを楽しんで、肩回りの可動域を広げる運動をしていきたいですね。

今は昔ほど道端でキャッチボールするシーンもなくなりましたが、キャッチボールは肩の可動域を広げる運動としては最適です。利き腕でボールを投げますのでもちろん肩の可動域を広げる運動として最適なのですが、ボールをキャッチする側も十分に肩の運動になります。

また水泳も有効です。泳ぐ際には必ず肩を使って腕を回すので肩の可動域を広げる運動になります。水泳は全身運動ですから、特にお勧めしたいですね。筋力トレーニングも有効です。

運動が難しいと思われるなら、デスクワークの合間にも肩をやわらかく回してあげる習慣を身につけましょう。それだけでも有効な予防になります。

体が「柔らかい」とケガしにくい!?


スポーツ選手の大きな敵は対戦相手のみならずけがです。現役時代、けがに悩まされる選手とそうでない選手がいます。けがのしにくい選手の代表といえば野球のイチロー選手ですよね。サッカー界の三浦知良選手も50歳を超えて元気にケガなくサッカーを続けています。

一般的には体が柔らかいことがケガに強いと思われています。しかし体が柔らかいというのは具体的にはどのような意味なのでしょうか。まず関節の可動域が広いことが挙げられます。人間の体というものは骨と骨の間を筋肉と健によってつないでいます。この健と筋肉によってつながれている部分を関節といい体の柔軟性を担保する可動域と呼ばれる部分なのです。

一般的には可動域が広いとけがをしにくいといわれています。しかし関節の可動域が広い選手も実はえてしてけがをしやすいのです。というのは可動域が広すぎて安定性がなく、関節の限界を超えて負荷がかかりやすいからです。

逆に体が硬い、つまり可動域が狭い人はどうでしょうか。体が硬い人は固い分、その部分に負荷がかかっても安定性が高いので耐えられる領域が広いのです。ただし当該部分以外のところに負荷がかかってけがをするリスクはあります。

このように体が柔らかいことが即けがのしにくい体質につながるのかどうかは一考に値します。大事なのはほどよい柔らかさであり固さなのです。柔軟性と安定性のバランスといってもよいでしょう。

では具体的にはどのようなバランスが最適なのでしょうか。もちろん各種スポーツによって違ってくると思いますが、一般的には関節は柔らかく、筋肉は固く(強く)です。この硬軟両方の組み合わせが、強靭でケガのしにくい体質を作り上げるのです。

お相撲さんは非常に体が柔らかいですよね。バレエの選手なみに股関節の柔軟性があり、180度の開脚も可能です。お相撲さんの柔軟性、特に股関節周りの柔軟性は「股割」という開脚トレーニングによって支えられています。

お相撲さんにとってもこのトレーニングが最もきついといいます。180度の開脚ができるまで大体一年かかるといいます。脚を180度開いた状態で、上体を地面にペタリとつけれるようになって初めて土俵上での試合でケガをしないですむようになるのです。そのうえで、身体を支える強靭な筋肉と厚い脂肪層によってけがから体をコーティングしているのです。

イチロー選手も練習の2時間前から自主練を初めてしっかりとしたストレッチや筋トレに励むそうです。練習後も自主トレを再開して入念なケアに励むので、自主練だけで4時間も費やすそうです。なかなかまねのできないストイックさです。

そう考えるとケガのしにくい身体というのも、もちろん生来の体質というものもありますが、やはり不断の努力というものが意味を持ってくると思うのです。

2017年6月7日 | カテゴリー : 運動 | 投稿者 : staff

”アクティブレスト”のすすめ

GWが終わって、リフレッシュして仕事や学業に打ち込んでいる方が多いと思いますが、同時にあれだけ休んだのに、体がなんだか重くて疲れが取れないという方もいらっしゃると思います。

休息の方法には大きく分けて2種類の方法があるといいます。一つは”パッシブ・レスト”であり、もう一つは”アクティブ・レスト”です。

パッシブは”受け身”、つまり体を動かさずにだらだらとベットの上で時間を過ごすような休息の仕方です。

これに対してアクティブ・レストはその名のとおり活発な休息法です。休日でもある程度軽い負荷で運動をすることで体をリフレッシュさせる休息法です。

だるくて外にでかけたくない日でも、思い切って外に出かけてみると、あの気持ちはなんだったんだというぐらい爽快な気持ちになることってありますよね。自分の場合もサイクリングでペダルをこぎだした瞬間に気分は爽快になります。

現代人の疲労の特徴は、デスクワークなどが中心で精神的なストレスが多く、肉体的な疲労感はそれほどでもないというアンバランスな状態のままというのがあげられます。そういった場合、とにかく体を休めようとしても体自体は疲れていないので、疲れの原因は除去されないということになります。

体が疲れていないまま日中からだらだら過ごしてしまうと、休日の夜に寝付けなくなったりして、体内時計がくるってしまう可能性もありますし、またそれ自体がストレスになってしいまいます。

おすすめはストレッチやウオーキング、サイクリングなどの軽めの有酸素運動です。軽めの有酸素運動は心肺機能を上昇させて血流や循環器系の働きをよくしてくれます。

また今のように日中の気持ちのいい季節ですと日光にあたることでセロトニンの分泌が促され、それが幸福感をもたらしてくれます。

また汗をかくことで、交感神経が高まりますが、そのあと休息することで今度はリラックスさせてくれる神経である副交感神経の働きが活発化するのです。

アスリートは休みの日でも全く運動をしないということはありません。休日でもある程度の軽い負荷で体を動かすことで、次の日のトレーニングでもスムーズに入っていけることが経験的に知られています。休日を完全に休んでしまうと、そこからのリカバリーに手間取り、元の状態に戻すまで長い時間かかってしまいます。

一日中寝ていても疲れが取れないというお悩みの方は一度思い切って体を動かす休息法を試してみてほしいと思います。夜も心地よい疲労感からぐっすり眠れて疲れがしっかりとれるかもしれません

楽しく続ける腰掛タップダンス

今はパナソニックと合併した三洋電機の元会長だった井植敏さんが考案された腰かけながらのタップダンス、略して「腰掛タップダンス」がテレビで紹介されていましたので、ここでも紹介したいと思います。

腰掛タップダンスの最大の特徴はその腰掛によってより長時間足の運動に集中できることです。起立した状態でタップダンスを行うと全身運動になるために、どうしても転倒の危険性が高まりますし、習熟するまでに時間がかかってしまいます。また体力も必要になってきます。腰掛ダンスだとその心配はいりません。

腰掛といっても大腿二頭筋を持ち上げていますので、ここの筋肉を使うことで、人間の体の中で一番大きな筋肉を大きく動かすことにつながります。また大腿二頭筋をうごかすためには背筋、腹筋の強化にもつながりますので、体幹の強化にもつながるのです。

大きな筋肉を動かすことで、脳を活性化してくれるホルモンの分泌を促すことになり、タップダンスは日常生活で必要な筋力の強化とともに、認知症予防にもつながるのです。

また腰掛タップダンスの良さは骨強化につながることです。骨の強化には骨を振動させる刺激が必要なのですが、タップダンスは足裏やかかとを使って音を鳴らすダンスなので、まさに骨への刺激を与えるのに効果的な運動なのです。

タップダンスの良さはそのリズムあふれる音にあります。特に介護施設では集団で運動をすることが多いのですが、リズム感あふれる運動をすると全体が活気づいてみんなが笑顔になれるのが良いですね。ある程度習熟の差がでますので、競争心が働いて頑張ってついていこうとするモチベーションも大切です。

腰掛タップダンスで使われる基本的な動きは「スタンプ」と「ブラッシュ」です。スタンプは足の裏をフラットにして床にたたきつけて音を出す動きで、ブラッシュは足裏の前の部分のみで床をたたいて音を出すことです。この2つの動作と音を組み合わせることで、タップダンス独自のリズムを生み出すのです。

腰掛タップダンスは大阪を中心に関西のいくつかの都市で教室が開かれていますので、関心を持たれた方はのぞいてみてほしいと思います。

肉離れを軽視してはいけない理由

「肉離れ」というと体験した人はあのピリッとした痛みの記憶に恐怖するといいます。患部は重症の場合だとどす黒い紫色にうっ血していることが多く、ひどい場合には筋肉が落ち込んでいるのが目で見ても確認できます。

肉離れというと、大谷翔平選手がこの肉離れで戦列を離れることになり、話題になっていましたね。肉離れはアキレス腱の断裂や靭帯損傷などと比較して軽い症状だと考えがちですが、なかなかどうして肉離れはプロ選手にとってはかなり難しい症状だといえます。というのは2度3度同じところやってしまうと癖になり、競技生活に深刻な影響を及ぼしてしまうからです。

そもそも肉離れというのはどういったものでしょうか。それは筋肉を構成する筋繊維が裂けてしまい、筋繊維を構成する筋細胞が損傷してしまった状態をいいます。特定の部位の筋肉の収縮に力が集中して過負担が起こった場合に起こります。

筋肉痛への処置はまず当該部位の冷却と固定です。1~2日程度、氷などで冷却しながら包帯で固定します。それから3~5日後から今度は当該部位を温めます。そのあとは痛みがでないようでしたら、ストレッチや筋力トレーニングなどで患部を強化していくことになります。通常の肉離れであれば、場所にもよりますが、大体1カ月から2か月程度で完治します。

肉離れが完治していないまま、トレーニングを始めてしまうと、再び同じ場所に肉離れが再発する可能性がでてきます。時には癖になってしまって2度3度と同じ部分をやってしまうこともあります。またそれだけではなく、完治していないままトレーニングを始めてしまうと、その部分を意識的にも無意識的にもかばってしまい、そのほかの部分へ負担がかかることになり、大谷選手のように違う部分を故障してしまうことにもなります。

大谷選手が肉離れを誘発したのは、もともと足首のけががあり、そちらをかばっていたため逆足の太ももに負荷がかかったからだといわれています。そしてもう一つの原因は、シーズンオフ中の筋力トレーニングによって筋肉量と体重が増加したことにあるような気がします。

ご存知の通り大谷選手は投手と打者の2刀流で結果をだしているたぐいまれな選手です。ただ2刀流についてはデメリットもあります。それは投手専門、打者専門ならば、それぞれの役割にあった最適な筋肉と筋肉量を身に着ければよいのですが、2刀流ですとどうしても中途半端になってしまいます。

打者として必要な筋肉量と、投手として必要な筋肉量、どちらにも最低限必要な筋肉量を身に着けただけでも、筋肉量は必然的にシングルプレイヤーであるときよりも重くなります。その状態で1塁まで全力疾走するとなると、故障が発生しやすくなるのは自然なことだといえます。

たとえば投手がサブで野手がメイン、またはその逆のようにどちらかがサブでどちらかがメインであれば、ある程度メインの役割に寄った筋肉量を追及していけばよいのですが、大谷選手はどちらも貪欲に追及しているので、なかなかそのあたりの調整が難しくなっているのではないかと思います。

肉離れは”たかか肉離れ、されど肉離れ”であり、一つの故障は次の故障への導火線でもあります。肉離れは自分の現在のフィジカルの状況とトレーニング内容の乖離を知らせてくれるシグナルでもあります。肉離れをしてしまった場合は、今一度トレーニング内容を見直してみることが大切です。

2017年5月8日 | カテゴリー : 運動 | 投稿者 : staff

血糖値の変動を抑えるヘルシースナッキング(間食)の勧め

”ヘルシースナッキング”という言葉をご存知ですか? 要するに”間食”のことなんですが、スナック菓子やケーキなど甘くてカロリーの高いものを主食の間にバリバリ食べる普通の間食のイメージとは少し異なっています。NHKの情報番組でこのスナッキングのことが紹介されていましたのでここでも紹介したいと思います。

ヘルシースナッキングで重宝される代表的な食べ物は、ナッツ類、卵・チーズ類、カカオ成分の高いチョコレート類、そして果物類です。いずれもカロリーはともかく、血糖値を上げにくい糖質成分が低い食品ですね。

ヘルシースナッキングが注目される理由の一つは、食事回数が全く間食なしの1日3食の人と、間食ありで1日6食の人を比較したときに、一日の総接種カロリー量は後者の間食ありの人のほうが少なかったという研究結果です。

これは食事の回数を減らして食事間の時間を増やしてしまうと、血糖値が必要以上に下がり空腹感が強まってしまい、食欲が増して次の食事のときにカロリーをとりすぎてしまうことからきているのです。

そして間食をすることで得られる最大のメリットは、一日の血糖値の変動を平準化させ小さくすることができるということです。

とはいえ何でもかんでも間食し放題というわけではありません。小腹がすいて何か食べたくなった時に、無理に我慢するようなことはしないで、血糖値の上げにくいタイプの小品をつまんでみるのが良いということです。間食をとる目的は血糖値の変動を抑えることにあるので、血糖値を大きく変動させてしまう糖質過多のお菓子類は逆効果になってしまいます。

具体的には一回の間食のカロリー量は200カロリー以下に抑えましょう。そして糖質や脂肪分過多のものではなく、たんぱく質や食物繊維が豊富に含まれている食材を選びましょう。ナッツ類は塩分が含まれていないものです。

最近はコンビニなどにもヘルシースナッキング用のつまみ類が並ぶようになってきましたので、手軽に手に入れることができるようになってきています。間食を我慢して食事時にドカ食いしてしまうぐらいなら、うまく空腹感を満たすような間食に挑戦してみてはいかがでしょうか。

イチロー、カズに学ぶ長く競技生活を続ける秘訣

サッカー界のレジェンドといえば三浦知良選手、野球界のレジェンドといえばイチロー選手で間違いないと思いますが、お二人に共通している点を挙げていきたいと思います。

まず準備運動の入念さ熱心さです。イチロー選手も三浦選手も、ベテランにもかかわらずほかの選手よりも早くトレーニングに入り、入念な準備運動を始めます。

次にルーティンです。イチロー選手の打席に入るまでのルーティンはよく知られていますね。ほとんど神経症的なまでのこだわりで一連の同じ動作を何十年も繰り返しているのです。これについて三浦選手は新聞のコラムでイチロー選手をほめていたことがあります。

また二人とも余計な脂肪や体重はつけないことです。どちらも体脂肪率に気を配り、余計な筋肉や脂肪をつけて体を重くしないという点で共通しています。三浦選手は一日に何度も体重計に乗るといいます。

二人とも一度筋肉をつけすぎて失敗しています。三浦選手イタリアはセリエAのジェノバ時代に筋肉をつけすぎてスピードを落としてしまいましたし、イチロー選手もオリックス時代にシーズン当初はつけすぎた筋肉の重みでフォームを崩していたといいます。

その教訓から、三浦選手はイチロー選手が重視する「初動負荷理論」に基づいたトレーニングを行う鳥取県の”ワールドウィングジム”に参加して学んだこともあります。

イチロー選手もカズ選手も長い競技生活にもかかわらず、体にメスをいれたことがないそうです。これは驚異的なことです。とくに節々の腱や軟骨などはトレーニングとともに摩耗していき、一旦劣化すると回復しません。ここの部分の故障によって引退を余儀なくされる現役選手は数え切れません。

やはり入念で地道なストレッチと柔軟体操、そして細かい体重管理と強い体幹に支えられた正しいフォームが、余計な負担を肘や膝にかけずに長く健康保っている秘訣だと思います。

野球選手はサッカーのように長時間走り続けるスタミナは必要ありません。ですのであくまでもサッカーと比較すればですがベテラン選手でも通用する余地は多いと思います。ただしそれでも多くの選手が短い競技生活で引退していくのは、年齢による動体視力の低下が避けられないからというのもあると思います。

これはイチロー選手も例外ではありません。動体視力は20歳をピークに徐々に低下し始め、30代40代でその低下が加速します。イチロー選手の体全体の筋力については衰えはなくても、動体視力の低下はやはり年齢相応に出ているはずです。

また筋力自体の衰えはなくても、その回復力はやはり年齢相応に遅れが出てきます。イチロー選手もシーズン当初は調子が良かったのですが、そのあとフル出場に近い状態で試合に出続けたことにより成績が急降下してしまったシーズンがあります。

そのあと監督の指示で定期的に休みを取りながらの出場で、好成績を保つようになっています。やはりイチロー選手といえども回復力の衰えはあるようです。だからこそ、練習後の入念なアフターケアが大切になってきます。イチロー選手も三浦選手も長い時間をかけて念入りにストレッチをしてそのケアを怠りません。

三浦選手は一試合フルに試合にでれなくても、与えられた短い出場時間の中で一瞬の動きで結果を出すことを目的にしています。短い時間なら全盛期に及ばないまでもそれに近い力をだすことができる、その一瞬にかけてチャンスをうかがっているのです。

イチロー選手も長い競技生活の中でも例外的な途中出場での参加が増えてきましたが、それでも良い結果を残しています。常に準備を怠りなく、ルーティンをしながら出場のチャンスを生かそうとしているのだと思います。

3月のスキースノーボードを安全に楽しむためには

もう3月なのですが、実はこの時期のスキースノーボードは気を付けなければならないことがあります。それは雪質です。3月ともなると日中はかなり気温が高くなり、あるところでは15度以上になることもあります。

このような環境ですと、雪質はところどころで水分を多く含んだものになります。こうなるとスキーやスノーボードはとにかく滑りにくいものになります。そしてこれがこの時期のスキースノーボードの事故につながるのです。

スノーボードはスキーほど初級者、上級者の違いが表には出てきません。なんとなくスピードの出やすいスキーのほうが初級者には難しいと思いやすいのですが、実はスノーボードのほうが難しいのです。

難しいというのはケガなどのリスクが高いということです。スノーボードはいってみれば両足を一本の板で固定された状態なので前後の圧力に弱いのです。そしてバランスを崩し、後ろ側に倒れると後頭部をまともに打つことになります。これが危険なのです。

スキーでもスノーボードでも、初級者は傾斜の緩い初級者コースからすべりだします。スキーだとこれはスピードを調整できてよいのですが、スノーボードだと逆にスピードに乗れずにヨタヨタしてバランスを崩しやすくなります。

ですので、本当はもう少し傾斜のきついところでの練習が良いのですが、なかなかスノーボードはそこら辺の調整が難しいのです。ですのでスノーボードについては初級者はまずしっかりとスノーボード教室で初級者講習を受けられることをお勧めします。

この講習では必ず転倒時の受け身の仕方、頭の守り方、やってはならない動作など、安全に楽しむためのレッスンを受けることができますので、スノーボードを続ける限り、絶対に損にはならない体験です。

大事なことは倒れても衝撃の少ない柔らかい雪の上で練習をすることです。また真後ろに倒れても後頭部を打ち付けないように、体をひねり頭を手と腕でとっさに防護する習慣を身に着けることが大切です。

またできれば毛糸の帽子ではなく、ちゃんとした発泡スチロールのヘルメットの装着をお勧めします。特に後頭部がしっかりとカバーされているもので、日本人の頭にフィットするメーカーを選んでほしいですね。

というのは日本人の頭は欧米人の頭と骨格的に違うからです。海外有名ブランドでも日本人仕様にしてくれているところもありますが、基本は日本メーカーのほうが日本人の頭にフィットすると思います。

これらの所作や習慣、装備は一度身に着ければ忘れたりしませんので是非身に着けてほしいと思います。そして春先のこの時期のスキースノーボードは、上級者でも難しいということを認識してほしいと思います。

2017年3月1日 | カテゴリー : 運動 | 投稿者 : staff

脂肪エネルギーをうまく使うランニングをするためのガチユル走法①

マラソンをやっていて、後半どうしてもタイムが落ちると悩んでらっしゃる方は多いと思います。後半にタイムが落ちる原因としてはいろいろあると思いますが、例えば単純にスタミナが足りていないとか、前半後半のペース配分が悪いとかも考えられるでしょう。

しかしもうひとつ考えられるのは、42キロを走りきるだけのエネルギー源の効率的な使い方がされていないという場合です。NHKのBS番組「ラン×スマ~街の風になれ」で、マラソン後半の”バテ”をうまく回避するためのトレーニング法が紹介されていましたので、ここでも紹介したいと思います。

マラソンを趣味とされている方ならよくご存じだと思いますが、マラソンにはいわゆる”30キロの壁”というものが存在します。人間はそもそもスタート時点でご飯をおなか一杯に食べてエネルギーを満杯にしても、大体30キロも走ればガス欠になるようになっています。

上位のプロランナーにとってもこの距離は鬼門で、強い選手はここからスパートをかけて後続の選手を引き離しにかかります。

というわけで、途中でガス欠にならずに効率よくエネルギーを使って走るにはどうしたらよいのでしょうか。それを理解するにはランナーが使う2つのエネルギーへの理解が必要です。

ランナーが使うエネルギーは主に外部から取り入れる糖エネルギーと体内に蓄積された脂肪エネルギーです。前者は即効性があるエネルギーで、後者は遅発だけれども持続性があるエネルギーです。

脂肪は分解に時間がかかる分、エネルギーとして利用できるのは糖エネルギーよりも遅れます。一方、糖エネルギーは即効性がありますが、体内に蓄積する量には限界があり、すぐに使い切ってしまいます。

また脂肪エネルギーを使うには脂肪を分解しなければなりませんが、そのためのエネルギーとしてやはり一定量の糖が必要になります。ですので脂肪を分解できるだけの糖エネルギーを後半に残しておかないと、結局脂肪エネルギーも使われないまま宝な持ち腐れ状態になってしまいます。

ですので後半にまで糖エネルギーを残せるように、前半からある程度脂肪エネルギーを使用していく必要があります。そのためにはそのような体質を作り上げるトレーニングが必要です。それが番組でも紹介された ”ガチユル走法” です。

名前からわかる通りガチユル走法とは、きついランニングと軽いジョギングを組み合わせる「インターバル走」なのです。なぜガチ走が必要なのかというと、強度の強いトレーニングしますと、アドレナリンというホルモンが分泌されてそれが脂肪を分解してくれるからです。

ですのでまずガチ走をして、脂肪を分解した状態で緩いジョギングをしてあげると、脂肪がエネルギーとして効率的に使われるというわけです。そしてこのようなトレーニングを繰り返すことで、効率的なエネルギーの使い方ができる体質を作るのです。

このトレーニングのポイントは、ガチ走をしてユル走に入る前にちょっとした休憩をとりますが、その際スポーツドリンクなどで糖エネルギーをとってしまうとそれが使われてしまいます。そうなるとせっかく分解しかかった脂肪エネルギーが消費されませんので、水分補給は普通の水かお茶にしておきましょう。

番組では大会3か月前ぐらいから、週に2回程度のペースでガチユル・トレーニングを組み込むことを推奨していました。今の季節は東京マラソンや姫路マラソンなど、大きなマラソン大会が全国各地で開催されていますので、全国の市民ランナーたちの雄姿を励みに、練習を頑張っていただきたいと思います。

(追記:NHKが再びガチユル走について特集していますので、こちらの記事も参考にしてください)

2017年2月23日 | カテゴリー : 運動 | 投稿者 : staff

転倒防止:高齢者に向いている自転車

前回は高齢者による自動車事故の予防法の紹介でしたが、今回は自転車による事故の防止についてです。高齢者による自転車事故で多いのはやはり転倒による自損事故です。若者のようなスピード出しすぎで、他人と衝突したりする事故はあまりありません。

高齢者の乗る自転車は基本”ママチャリ”といわれる普通の自転車が多いと思います。値段も2万円程度の比較的安価でそのほとんどが中国製のものが多いでしょう。町の自転車屋さんの店頭に並んでいるタイプで簡単に手に入ることが大きな利点だと思います。

ただこの種の自転車がお年寄りに向いているかというと少々疑問があります。というのは自転車の値段は基本材質の軽さとイコールなのですが、この価格帯の自転車はやはりその安価さのために重い自転車が多く、取り回しが難しいからです。ここが価格が高くなるほど排気量の大きさで重量が重くなっていくバイクと大きく違うところです。

重い自転車は厚みのある鉄でできていることが多く、耐久性はあるのですがその分重くなっています。さらにママチャリは基本座高が高いものが多く、にもかかわらずサドルが高めに設定されている自転車を多く見かけます。

なので自転車による転倒事故を予防するためにはまず購入する自転車の選択を慎重にしなければなりません。まず車輪が小さい取り回しのしやすい軽い自転車を選ぶことです。価格は少々高くなりますが、安全を買うと思って軽い車高の低いミニベロタイプをお勧めします。

ミニベロ、つまり小径車は若い人がファッションやかわいさで乗ることが多いのですが、実は高齢者に向いている乗り物だといえます。まず車輪が小さいので小回りが利きます。ミニベロの欠点は高速での巡行ですが、逆に低速での巡行に優れています。ですので歩道でゆっくりと走る場合はミニベロのほうが良いのです。

そしてすぐに足がつけるようにサドルの位置を両足がつま先立ちしなくてもよい程度に低く設定することをお勧めしたいですね。

車輪の大きさは20~24インチぐらいが良いと思います。ポイントはタイヤの幅が太いものを選ぶということです。タイヤが太ければ太いほど、走行時の安定性が増します。また太いタイヤをはくことで、道路のちょっとした段差などはものともしないで進むことができます。ですので高齢者ほど適度な太さのタイヤをはいた自転車を選ぶほうが良いのです。

転倒による事故でけがする部分が多いのは実は顔や手、腕の部分です。こけた際に手を突こうとして骨折するというようなケースが多いのです。また手もつけずに顔から突っ込んでしまってけがをしてしまうことも多いのです。

時々高齢の方がママチャリで自動車道の自転車専用道路を走っているのをみかけますが、自転車専用道路といえど基本は傍を高速で走る自動車道の上に描かれたものです。ですのでノーヘルメットでの走行は危険なのです。

またその際ポシェットや肩掛けバックなどをかけていると、やはり車のサイドミラーなどに引っかかる可能性がありますのであまり好ましくありません。専用のバックパックを用意するか、肩掛けカバンなら自分の左サイドにカバンが来るようなかけ方をしてほしいと思います。