その症状は本当に熱中症?まちがえやすいペットボトル症候群

日本の夏の暑さは年々ひどくなっていますよね。日本だけじゃなく世界的な傾向でやはり温暖化が進んでいるのかなと思います。

熱中症で救急搬送される人も最高値を記録したそうで、どんなに事前に気を付けていてもなるときはなるのが人間の弱さというものかもしれません。

そういう状況ですが。熱中症だと判断されて搬送されてきた人のなかで必ずしも熱中症ではなかったという事例も増えています。特に高齢者ではない若い人から壮年の人に多くみられる症状です。

”ペットボトル症候群”という言葉をご存知でしょうか。これはスポーツドリンクや清涼飲料水を普段から飲むことが習慣化していて、時には一度に大量に摂取すると起こる急性の糖病病のことです。

症状としては、体がだるく、のどが渇き、頻繁にトイレにいくようになります。これは急激に血糖値が高くなっているからです。少し前までは10代から30代の男性に多い症状でしたが、最近は50代の男性にも広がってきています。

重症化すると「嘔吐」「腹痛」「意識混濁」「昏睡」などが起こり、救急車を呼ぶことになります。症状としては熱中症に近いので、かかった本人は熱中症対策として飲んでいたのにやっぱりかかってしまったと勘違いしてしまいがちです。

最大の勘違いは喉の渇きです。喉が渇いている原因が水分不足ではなく糖分の取りすぎだとしたら、喉の渇きをいやすためにスポーツドリンクをさらに飲んでしまうのは症状を悪化させることにつながります。

それではなぜ血糖値が急激に上がるのでしょうか。それは熱中症対策だからといって、スポーツドリンクを不必要な時に不必要な量を短時間で摂取してしまうからです。

スポーツドリンクや清涼飲料水、また缶コーヒーなどはかなりの糖分を含んでいます。たとえばコーラなどでは容量の10%程度が糖分であり、スポーツドリンクなどでも5~6%程度の糖分を含んでいます。これはたとえば1.5リットル入りのペットボトルだとすれば角砂糖50個分!に相当する量です。

熱中症が流行ってるからといって対策のつもりでがぶがぶとスポーツドリンクばかり飲んでいると、ペットボトル症候群ならぬスポーツドリンク症候群にかかりやすくなります。また本当に慢性的な糖尿病になってしまう可能性もあります。

熱中症かペットボトル症候群か判断に迷う場合は、年齢的に若いかどうか、普段から清涼飲料水をのみすぎていないか、冬でも喉が渇くことが多いかなどになるでしょう。

予防法としては、まずのどが渇いたからといって普段から水代わり、お茶代わりに飲まないこと。自動販売機やコンビニで清涼飲料水を購入することを極力控えること、食前に清涼飲料水をのまないようにすることです。

熱中症対策としてスポーツドリンクの摂取は有効ですが、あくまでも暑さによる発汗で失われた塩分やミネラルや水分を補充するのが目的です。普段の飲み物としてはお茶や水が一番です。そのうえで塩分を梅干しや塩飴や塩タブレットなど、別の手段で取り入れることが一番良いでしょう。

スポーツドリンクは高濃度のナトリウム=塩分を中和させるために、かなりの糖分を含んでいます。スポーツドリンクに水を足すと人間の水分透過率から離れてしまって吸収率が悪くなるという話もありますが、スポーツドリンクに糖分を足しているのは塩水そのままの濃度だと塩っ辛くてとても飲めないからです。

なので飲むにはやはり水や氷で薄めるのがよいでしょう。粉末単位で売られているスポーツドリンクを買ってきて自分で調合するのも一案です。

生活習慣としてはのどが渇いてから一気に飲むのではなく、のどが渇く前に定期的に頻繁に少量ずつ、水であれお茶であれ塩分とともに取ることが大切です。

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