かかとから歩いて血糖値を下げましょう

”かかと落とし”というと格闘技の足技を連想してしまう人もいるかもしれませんが、ここはもっと健康によいものです。以前骨に刺激を与えると骨が強化される話をしましたが、今回は血糖値に関することです。

ここでいうかかと落としとは骨トレのことで、つま先立ちをしてかかとから着地する運動を繰り返せば、かかとの骨に刺激が与えられて骨の強化につながるということです。

骨細胞には新たな骨を生成する“骨芽細胞”と、古い骨を壊す“破骨細胞”があり、この二つの細胞がバランスよく新陳代謝を繰り返すことで骨の密度を一定に保っています。骨に刺激を与えると骨細胞の働きが活発化して新陳代謝が促されて骨が強化されるのです。

たとえば空手の人はわざと固い棒や時には金属バット使ってひざや腕を叩いて鍛えるということをします。瓦割が一番わかりやすいでしょうが、手とうやおでこで瓦を割りますよね。これらの修練はそれぞれの骨に衝撃を与えて骨の強化を図ってるわけです。

このため骨トレのためのかかと落としは、骨粗鬆症の人には効果的なのです。とはいえ一般の人はそこまでしなくても日常生活で不自由のない程度に骨の強化はできます。それが”かかと落とし”なのです。

しかしかかと落としは骨の強化だけではなく、血糖値を下げる効果も持っていることがわかってきたのです。

人間の身体は骨に強い衝撃が加えられるとオステオカルシンというホルモンが骨細胞で生成されます。これはたんぱく質の一種でもあるのですが、この成分が血糖値を下げてくれるのです。

よく食後に運動をすると血糖値が下がるといいますが、その理由の一つがこの骨への刺激から発生するオステオカルシンの働きです。

なのでかかと落としは大切なのですが、わざわざ時間をとってまでやりたくないという人もおられると思います。そういう人には普段の暮らしの中でかかとを使って歩くことを推奨したいと思います。

もう梅雨が終わって夏季にはいりましたので、裸足でサンダルなどをはいておられる方が多いと思います。ソールのうすいサンダルを履き、かかとからの着地を意識することで、骨の強化と血糖値の降圧が可能になります。

また最近街中でも定番になりつつあるビーチシューズ、マリンシューズなど、水に濡れながら使う薄目のシューズもお勧めです。これらのシューズは沢などで岩場の上を滑らずに歩くためにソールが薄くなっており、かかとの部分も薄くなっているためかかとから歩くとその衝撃が足の骨に伝わるのがよくわかるからです。

また普段から階段を使うことが大切です。特に階段から降りるときはかかとからの着地を意識すれば効果的です。また上がるときは一段とばして歩く、それが無理なら足裏がななめに着地するように階段を上るというのも効果的です。

気を付けてほしいのは、特に体重がある方は衝撃過多になり腰やひざを痛める可能性です。下肢の筋肉量が足りないと思われる方はまずそちらの筋肉をつけることが肝心です。筋肉はショックアブゾーバーの働きをして、地面からの衝撃を和らげてくれます。

This entry was posted in 運動, 生活習慣. Bookmark the permalink.