昼食後のシエスタがもたらす効果

”シエスタ”というとスペインの習慣である昼寝のことです。スペインは古来よりこのシエスタという昼寝の習慣を大切にしてきました。

最近はなかなかスペイン人も昼寝をとる時間がないと、シエスタの習慣を滅びゆく習慣としてみなしているスペインの人もいます。特に都市部ではそうなっており、わずかに地方で自営業の人の習慣として残っているような状態だそうです。

しかし医学的に見ればシエスタは合理的なのです。

もともとスペインの食生活は独特です。気候が暑いために日中は休息して、昼食の時間は3時ごろになります。ですのでスペイン人は朝食を2回取り、1度目は7時ごろ、2度目は10時ごろ、夜も遅くなるそうです。

ただしシエスタの睡眠時間は20~30分程度、それ以上だと本格的な睡眠になり夜寝られなくなります。なのでスペイン人もベットで昼寝することはなく、椅子やソファーで仮眠をとります。

食後に眠気が出るのは自然なことで、胃に食べ物が入ると体は食べ物を消化しようとして臓器に血流を送り込むため、脳がエネルギー不足に陥るため、一種のスリープ状態に入るわけです。

そのため、昼寝をすることで内臓が消化することに集中させてあげるというのは、内臓を疲労させずいたわることになるのです。

しかしもう一つ理由があります。それは普段から高血糖になっている可能性です。

高血糖な人は食後血糖値が上がりやすく、またその上がり方も急であるために、体はインスリンを分泌して血糖値を下げようとします。しかし普段から高血糖の方はインスリンが過剰に出やすく、そのため食後血糖値が正常な方と比べて今度は下がりすぎてしまい、必要以上に低血糖状態になってしまいます。

そうなると脳に糖エネルギーが送られずに、燃料不足に陥りスリープ状態にはいってしまうのです。これが血糖値ルートからの眠気の原因になります。

したがってこの場合は単に昼寝を取ればいいということではなく、食生活の見直しから始めなくてはなりません。糖質過多の食生活を見直して、血糖値を正常化することが大切です。

例えば起床直後の朝食ならおにぎりやパンを食べてもそこまで眠くなることはありませんし、お昼は炭水化物を抜いた野菜や魚、鶏肉中心のものにすることで昼食後に深い眠気に誘われることは少なくなると思います。

血糖値タイプの眠気を防止するには昼寝よりも軽い運動のほうがよいでしょう。運動は血糖値をインスリン並みに下げてくれる効果があるからです。食後10分程度の散歩でも十分に効果的です。

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