高血圧予防に「降圧体操」のススメ

高血圧に悩まれている方は多いと思います。高血圧になるのは血管が様々な要因で経年劣化して傷つき、流れが悪くなり、流れが悪くなるとさらに血流をあげて血液を通そうとするからです。

98年にルイスイグナロ博士が発見したメカニズムなのですが、一酸化窒素NOが血管に与える影響でノーベル賞を受賞されています。”NO”というのは”nitric oxide”の略であり化学式です。

NOは血管の内側の内皮細胞から分泌される物質で、血管を拡張して血流を増やす働きや、血小板を凝固させにくくして血栓をできにくくする機能があります。つまりNOは血流をスムーズにしてくれるので、自然と血圧は低くなり、血管を若々しく保つことができるようになります。

それではNOはどうやって発生させることができるのでしょうか。それが「降圧体操」なのです。

降圧体操には様々なバリエーションがあり、これがベストといった型があるわけではないのですが、共通しているメカニズムは以下の通りです。

一度血管をギュッと人為的に収縮させ血流を悪くさせることで、血管の内壁に刺激を与えてNOを発生させるということです。なのでこのメカニズムさえ理解していれば、降圧体操自体は個人のやりやすいもの、続けていきやすいものを見つけて試していけばよいのです。

手をギュッと握って10秒間息を止め、その後一気に力を抜けば止まった血流が動き出し、NOを発生させます。これも立派な降圧体操です。以前話題になった?こちらの方法(ハンドグリップ運動)による高血圧改善もその応用です。

しかし腕の血管はそれほど大きくないので、せっかくなら太い血管が通っている胸の筋肉である大胸筋を使った降圧体操をやってみましょう。

まず椅子に座って、胸から30cmほど離したところで両手を合わせて(上の写真のように)、10秒間ギューっと力を入れて押し合います。その後一気に脱力します。両手に力を入れるときは息を止めます。胸にも力を入れます。これを何回か繰り返します。これだけです。

一日のうちいつでも思いついたときにやっても構いませんし、回数は何回でも構いません。

高血圧対策には投薬や食事療法が基本ですが、運動も必要です。ただしランニングなどのそれなりにハードな運動が難しいという方でも、この体操なら気軽に始められて、長く続けていけるのではないでしょうか。

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