運動はインスリンよりも効果的

運動不足や高糖質の食事を続けていると血糖値が高止まりしやすくなり、血糖値が高止まりすると疲れやすくなりだるくなります。

そんなときにひさしぶりに運動をすると、運動後リフレッシュして爽快感を味わったりしますが、そういう気分だけではなく、体の調子自体が良くなることがよくあります。これは運動が血糖値を下げてくれるからです。

運動の血糖値への影響力はインスリンと同等かそれ以上です。さらに投薬と違い副作用もありません。

なぜ運動によって血糖値がコントロールしやすくなるかというと、運動によって筋肉が発達すると、血糖を取り込んでくれる能力が上がるからです。

インスリンというのは食べ物から摂取し血中に溶け込んだ血糖を、肝臓や脂肪、筋肉の細胞に運ぶ役割をしています。そうやって体内の各種細胞に血糖を吸収させることで、血中の糖度が下がるようになっているのです。

「インスリン感受性」という概念があります。インスリンの効き目を示すのがインスリン感受性で、感受性が高いとは血糖を多く取り込め、血糖値のコントロールをしやすくさせてくれるのです。運動はこのインスリン感受性を上げてくれるのですが、そのメカニズムは完全にはわかってはいません。

しかし肥満によって体脂肪が増加するとインスリン感受性が落ちることはわかっています。体についた中性脂肪のインスリン感受性は低いのです。逆に、運動をすると筋肉細胞内にある糖質と脂質を代謝するミトコンドリアが増加するために感受性が上がります。

運動をすることで得られる感受性の上昇効果は単発でも短期間でもありません。一度の運動で最大3日間は上昇の効果が持続するといいます。

最近体が重いな、だるいなと感じたときに、思い切ってランニングやサイクリングなどで体を動かしてみましょう。そうすることで単純に汗をかいた気持ちよさ以外にも、体の内部からくる調子の良さというものが味わえると思います。

血糖値を下げるのに食事療法だけで対応しようとするのは、なかなか難しく長続きしません。暖かい季節になってきましたので、是非運動を併用して体調を保ってほしいと思います。

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