滑舌が年齢とともに悪くなる理由

滑舌というと、年齢とともに悪くなっていく傾向にあります。これにはいくつか理由があります。

滑舌を構成する要素は主に3つです。呼吸、顎口周りの筋力、歯並びです。いずれも年齢とともに衰えていくものばかりです。

ここでいう筋力とは表情筋と舌の筋肉と口輪筋のことです。舌と口の筋力が低下するのはコミュニケーションの回数が低下することと、食べるときに噛む回数が減っていることが挙げられます。

実は舌というのは筋肉の塊です。焼き肉でタンを注文すると、あの独特の食感が楽しめますが、まさに筋肉の味です。筋肉である限り鍛えなければ筋力は低下します。舌の筋力が低下しますと構造上口が半開きになりやすくなり、口呼吸になりがちです。

同様に口周りの筋肉である口輪筋の衰えは口を半開きにさせて口角が下がってしまう原因になります。口角が下がるとそこから空気が抜けて発音がしにくくなります。結果滑舌が悪くなってしまうのです。

また運動不足にも原因があります。例えばランニングをしますと下肢に力を入れるために歯を食いしばります。このとき表情筋が働くのでその分筋力が付くのです。表情筋に力がでますと、発声にもより精度がでて聞き取りやすくなります。

歯並びが悪いと発声の際に空気が歯の隙間からでてうまく言語に変換できずに聞き取りにくくなります。なので厳密には滑舌が悪いわけではないのですが、年齢とともに歯も抜けていきますので、まずは歯の健康を維持するためにもしっかりとした歯磨きを継続的にやらないといけません。

また入れ歯を使われている方は、入れ歯が自分に合っていない可能性もありますのでチェックしてほしいと思います。

ところで滑舌が大切な職業というと俳優さんが挙げられます。なので俳優さんは滑舌をよくするためのトレーニング習慣というものが備わっています。

一般的には早口言葉練習、ボイストレーニング、そして筋力トレーニングです。早口言葉は表情筋を鍛えるために有効ですし、ボイストレーニングは肺ではなく腹から空気を送り込んで発生する練習法です。いわゆる腹式呼吸です。

俳優さんは特に舞台俳優さんはマイクを使って演技するわけではないので、大きく遠くまでよくとおる声で発生する必要があります。なので声を肺からではなく腹から出す必要があるので、腹筋なども鍛える必要があるのです。

つまり滑舌は顔の筋肉だけではなく、全身の筋肉の衰えによって影響が出てしまうのです。滑舌が悪くなったなと感じたら、生活習慣の見直しの良い機会かもしれません。普段からよくしゃべり、よく食べ、よく歩くことが快活な発声につながっていきます。

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