秀吉さんが温泉にもたらしたイノベーション

この寒い季節、休暇を利用して温泉旅行という方もおられると思います。さて関西の温泉というと白浜温泉や城崎温泉など有名な温泉地はいくつもありますが、太閤秀吉公が愛した温泉地と言えば六甲の山の手にある有馬温泉ですよね。

その秀吉さんが温泉に関していくつかのイノベーションを行っています。

秀吉さんが発明したのは座り入浴です。それまで温泉のつかり方は起立した状態での入浴法でした。いわゆる立ち湯です。立ち湯はお湯の水圧によって下肢にプレッシャーがかかりますから、体内の血液循環は心臓に集まることになります。そうなると心臓に負担がかかりますのであまりよろしくありません。

座り湯の良いところは心臓にまで血液が集まらないので、その分負担が少ないことです。秀吉さんが作らせた座り湯はお湯の高さが65cm程度だそうです。これくらいなら座りながら上半身は手を伸ばして入れますよね。今につながる座り湯の誕生です。

秀吉さんが発明したもう一つの入浴法は今でいうミストサウナ浴です。屋根付きの部屋の中にはいって、その部屋とお湯の間を竹の筒でつなぎながら、そこからの湯気を通して小屋の中をサウナにしていたのです。

サウナの利点はその湿度の高さから喉などの呼吸系に働きかけてウイルスの繁殖をふせぎ、免疫力を高めることにあります。また汗をかくことで、リンパの流れ良くして自律神経を活性化させてくれます。

また秀吉さんは有馬の道を改装して京都や大阪からも生きやすくしてくれました。温泉だけではなく宿泊地としての整備も行い、娯楽施設などを併設してレジャーとして楽しめる行楽の街として全体の設計をしました。

今でいう温泉保養施設ですが、秀吉さんの場合は滞在は数か月、お供の家来の人数は数千人という単位ですから、まさに一回の滞在で街を作るようなものだったのです。

江戸時代は全国の温泉の格付けすることが町人たちの間ではやりました。そのなかで有馬温泉は草津温泉と並んで常に番付上位に入っていたといいます。徳川政権になって秀吉の遺構がすべて破壊されていく中でも、有馬は保養地としての地位を確立していったのです。

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