血液検査でうつ病が判定できるようになりました

うつ病というと、もちろん心の病気だと思われています。そのためうつの診断には気分に関する簡易的な質問票チェックによるものがほとんどでした。

しかしそのうつ病にも血液検査で客観的な検査を行う方法が開発されてきています。まだ臨床の段階ですが、将来的に全国どこでも簡易な血液検査でうつ病の判定が付くことができるようになるといわれています。

その代表的なものがPEA判定と呼ばれるものです。この判定法は川村総合病院の川村則行院長が開発したもので、リン酸エタノールアミン(PEA)の血漿中の濃度を測定することでうつ病かどうかを判定するものです。

これは快楽や幸せを感じたりする脳内物質であるアナンダミドにかかわるリン酸エタノールアミンを使って測定するものです。具体的には、このPEA濃度が1.42マイクロモーラーより低い人は88%の確率でうつ病だと判定されます。

このPEA濃度ですが、どういうときに上昇するかというと例えば体が疲れているときです。川村先生によれば、週55時間以上働くとうつ病になりやすい傾向にあるとのことです。55時間ということは週5で働くとして、残業が3時間を超えるとそのリスクが高まるということで、ひとつの目安になると思います。

また自分の不慣れな職種に配置されることも大きなストレスになると指摘しています。過労死が社会問題となる中、その前段階のところでうつ病の兆候をしっかりつかむことで、悲劇を避けることができると思います。

もちろんこのテストだけで機械的に判定するものではなく、既存の質問票チェックや生活様式などを総合して判断していくものなのですが、血中濃度を図るという客観的なデータの補助は大きなものです。

血液検査についてはうつ病のほか、糖尿病や心筋梗塞、認知症の分野においても比較的安価で検査を受けることができるようになってきました。それぞれについて、このブログでも紹介していきたいと思います。

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