リウマチについて知っておきたいこと

”リウマチ”というとみなさんどのようなイメージを持たれてるでしょうか。どちらかといえばご年配の方の病気というイメージを持たれていないでしょうか。

リウマチは免疫が暴走して自分の関節にかかわる軟骨、骨、組織を攻撃してしまう病気です。そのため関節にハレが生じて、そのまま進行すると患部が凝り固まって変形してしまいます。

よく膠原病(こうげんびょう)という呼び方もされますが、膠原病のほうがより汎用的で広範囲の症状を指し示す名称で、リウマチはその一部です。リウマチは語源がギリシャ語の”ロイチマス”、英語では”rheumatism”から来ています。

しかし患者さんの年齢分布をみますと、9割の方が60歳以下で発症していることがわかります。すなわちリウマチは必ずしも高齢者の病気ではなく、いつ発症してもおかしくない病気なのです。

リウマチには風邪に似たような初期症状があります。体がねつっぽく、だるくて、疲れやすく、食欲もないため普通の風邪かなと思うことがほとんどです。しかし風邪と違うのは、関節周りにはれが生じてこわばりがでてくることです。それも朝方が多いです。そして症状が進みだすと、小さな関節からはれだし、それが全身の関節にも広がっていきます。

原因については色々なものが考えられています。免疫機構の不調を引き起こす原因としてストレス、ウイルス、遺伝などが考えられています。しかし先ほども述べましたように、年齢を問わず突然発症するので、事前の対応はほとんど不可能です。

ただし喫煙が直接関係しているという研究はありません。また出産やけがなどがきっかけでも発症する場合があります。特に女性の発症率は男性の約5倍と高く、注意が必要です。スキーや海水浴などで紫外線を浴びた場合に発症するというリスクも指摘されています。

治療は主にステロイド系の投薬になります。まれに患者さんによっては劇的に効く場合もありますが、根治に至るのはかなり難しい病気だと言わざるを得ません。またステロイド投薬の副作用も強く、不眠や便秘や脱毛、高血圧や肥満などの生活習慣病、骨粗鬆症などを引き起こすといわれているために専門医の診断が必要になります。

リウマチの恐ろしさはその身体的な負担だけではありません。その恒常的な痛みからメンタルにも負担を与えてしまうのです。

その恒常的な痛みから四六時中心が休まるときがありません。睡眠も痛みからとぎれとぎれになりますし、鬱になったり、イライラして怒りっぽくなったりすることはよくあります。痛みへの周囲の理解の不足を感じると、周りの人間関係もおかしくなり、孤立してしまいがちになります。

患者さんへの対応では周囲の理解と気遣いが求められます。

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