睡眠負債が引き起こす生活習慣病のリスク

睡眠負債という言葉があります。睡眠不足と勘違いされやすいのですが、睡眠不足が1日単位の短期の不足に対して、睡眠負債はその短期の睡眠不足が長期的慢性的に蓄積された状態をいいます。

睡眠時間というのは個人差があります。ですので理想の睡眠時間は平均7時間程度と言われていますが、これはあくまでも平均値ということで目安にすぎません。ナポレオンのように一日3時間ですむ人もいれば、横綱白鵬のように16時間!眠らないと満足できない人もいます。

したがってまず大事なのは自分の最適な睡眠時間を知ることです。そのためには起きてから4時間程度後に眠気を感じるかどうかが判断の基準になるといいます。起床してから4時間後というのは、その時間帯が脳が一番活性化するからです。その時間帯に眠気を感じてしまうのであれば、それは寝不足だと判断できます。

睡眠不足が重なり、睡眠負債が蓄積されると、肥満や高血圧、認知症や糖尿病などの生活習慣病のリスクを引き上げます。またがんの発症率を睡眠の時間には相関関係があることがマウスを使った研究によって確認されています。なので慢性的な寝不足は深刻なリスクをはらんでいるのです。

それでは平日の間に蓄積された睡眠負債を週末の寝だめで返済するのは有効なのでしょうか。それは方法によります。よくあるのは就寝する時間はそのまま、もしくは遅めで、次の日お昼ぐらいまでずっと寝ているケースです。

この場合平日に合わせて調整されている体内時計が狂ってしまって、月曜日の起床がしんどくなってしまうのであまりよくありません。体内時計は日光に反応して調節されるため、日が昇っても寝ていると体内時計を狂わせてしまうからです。

これに対して就寝する時間を早くすることで起床時間は平日と同じ時間にする場合は、体内時計を狂わすことなく睡眠負債を解消できるのでお勧めなのです。変えるべきは就寝の時間であり、起床の時間は平日から変えないというのが睡眠負債を解消するコツになります。

NHKでも睡眠負債について特集が組まれており、専門の簡易な診断サイト(NHKスペシャル・睡眠負債が危ない)が開設されています。すぐに終わりますので、関心を持たれた方はトライしてみてください。

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