故障しない高齢者向けラジオ体操のやり方

夏休みというと、朝6時からラジオ体操というのが日本人の夏の風物詩だと思います。小学校の頃は皆さんスタンプを押してもらうために早起きして近くの公園にラジオ体操をしに出かけて行ったものです。朝の新鮮な空気を吸いながら眠気覚ましに体を動かすというのは良い一日の始まりとなります。

さてそんなラジオ体操ですが、高齢者の方も熱心に参加されている方も多いですね。健康のために習慣にされている方も多いと思います。ただラジオ体操自体は大変歴史のあるすばらしい運動種目なのですが、古いが故の現在の視点からみると特に高齢者にとっては少し負担が過多になっている部分が盛り込まれていることも事実です。

なので、ここではラジオ体操のいくつかの注意点について紹介したいと思います。

まず膝に問題を抱えている人です。ラジオ体操にはいくつか跳躍を伴う運動がありますが、個々の部分は無理に飛ぶ必要はないと思います。高齢者の方は筋肉量も落ちている場合がありますので、跳躍をしても膝を深く曲げるようになります。これが膝を痛める可能性があります。

またラジオ体操には前屈や後屈の運動が含まれていますが、つい勢い込んでやってしまいがちです。しかし高齢者の腰椎の骨と骨の間にある椎間板は水分が抜けた状態にあり、強い負荷がかかるとずれたり痛んだりして腰痛の原因になる可能性があります。ですので勢いをつけずにゆっくりとやってみてほしいと思います。

時間帯も大切です。小学生のような代謝の盛んな年代であればまったく問題ありませんが、高齢者のように動脈硬化がすすんで血管が固くなっている方が、朝方からそれなりの運動をしますと脳卒中や心筋梗塞のリスクを高めてしまいます。というのは脳卒中や心筋梗塞の発症率が一番高い時間帯が朝方だからです。

寝起きは睡眠中に発汗や呼吸などで体内の水分が失われている状態ですので、血液がいわゆるドロドロ状態になっています。なのでやはり体操はやはり夕方の暑さが収まった時間帯が向いていると思います。

NHKでもラジオ体操はよく放送されていますが、NHKでもラジオ体操の前のウオーミングアップを勧めています。若年層ではラジオ体操自体がウオーミングアップでも、高齢者にとってはラジオ体操自体かなり負荷高めの体操だという認識はもっておきましょう。

だからといってラジオ体操を全否定するかのような話ではないですので、その部分を自分の体と相談しながらゆるめるところはゆるめながら気長に楽しんでほしいと思います。すべてのパートを全力でやらなければならないという体操ではないのです。

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