海水浴のシーズンに”タラソ・セラピー”

海水浴というと日本では大磯海岸が保養としての海水浴の始まりだといわれています。それまでつまり明治時代以前の江戸時代では、海水浴というのは宗教的な行事を除いては漁民の余興活動にすぎませんでした。

それが江戸時代が終わり、海の解禁政策が解かれると、海への注目が出てきました。保養としての海水浴に大きく貢献したのは明治の役人だった内務省衛生局長の長与専斎と初代陸軍軍医統監だった松本順でした。

明治18年に松本は大磯の照ヶ崎海岸に海水浴場を開きます。当時大磯には明治の元勲とよばれる政治家たちの別荘がたくさんありましたので、海水浴場の開設は国を挙げての保養政策だったわけです。

今のような海で泳いで遊ぶというよりは、温泉につかるといったような感じで、波に体を当てながら静かに入浴するといった感じだったようですね。実際、海水中に一本の棒を立てて、それを握りながら海水にただつかって波を体にあてるといったようなものだったそうです。

海につかりながら波に洗われていると、心が落ち着いてきてストレス低減効果があります。海水の上にただ何も考えずに身体を浮かしてリラックスすることを「海水フローティング」または「アクアフローティング」と呼びますが、同様にストレスを軽減させてくれますよね。海水だと浮力の関係で真水よりも体が浮きやすくなりますし、ほどよい波のスラロームのような心地よい揺らぎが心身を癒してくれるのです。

温水プールでも塩水をいれているところがありますが、いわゆる塩風呂と同じ効果を期待してのものです。美肌効果や発汗作用、ダイエット効果などがあるとされています。

最近このような海水浴からくる癒しの効果を「タラソセラピー」と総称して、ヨーロッパのいくつかの国では保険が認められています。”タラサ”というのはギリシャ語で”海”という意味を持っています。

これからはいよいよ海水浴の季節になりますが、熱中症にはくれぐれも気を付けてほしいと思います。海水に使っているからといっても皮膚からの水分吸収はほとんどありません。しっかりと水分を取ってほしいと思います。

This entry was posted in 生活習慣. Bookmark the permalink.