誤嚥性肺炎をさけるために口内環境を清潔に

誤嚥性肺炎の問題については本サイトでも何回か取り上げさせていただいていますが(誤嚥で検索してください)、今週号の週刊ポストで誤嚥性肺炎が特集されていましたのでここでも紹介したいと思います。

誤嚥性肺炎については食事時の誤嚥を想像する方が多いと思いますが、実は割合としてはそう多くはありません。目につかないときに起こる「不顕性(ふけんせい)誤嚥」のほうが割合としてかなり大きいのです。そしてその不顕性誤嚥が起きるのは食事中ではなく睡眠時です。

寝ているときに歯を磨いていないと、口の中にはたくさんの細菌が発生します。これと食べかすと一緒に肺に流れ込むと肺に炎症が起きて誤嚥性肺炎が進行していくことになります。

誤嚥性肺炎は必ずしも嚥下能力が落ちた高齢者だけにおこるものではありません。実は若い人でも同じように就寝中に誤嚥を起こしています。しかし誤嚥性肺炎で重篤化するのはほとんど高齢者のみです。これは若い人には体力があり、免疫力と抵抗力が優れているからです。

一般的に咳やくしゃみといったものは「咳(がい)反射」と呼ばれる生体反応の結果です。この反応が大きい人は、肺に入りかけた細菌や食べかすを押し戻す力が優れていることを意味するので誤嚥性肺炎になりにくいといえます。

歯垢には1gあたり1000億の細菌がいるといわれ、1日の歯磨きの回数と比例して食道がんや咽頭がんのリスクが減るといわれています。特にインプラントや入れ歯の高齢者の方にとって歯磨きは大事です。

入れ歯はプラスティックでできているので、表面に細かい穴が開いており、ここに細菌が付着しやすいので念入りに掃除する必要があるのです。

インプラントをすると入れ歯のようにはずして掃除する必要がないと思い込んでいる人がいますが、間違いです。確かにインプラントは入れ歯のようにはずして洗う必要はありませんが掃除を怠ると、「インプラント周囲炎」という歯周病ではないですが似たような症状にかかるリスクが増加します。

インプラント周囲炎が重篤化するとインプラントの基盤である骨までも溶かしてしまい、最悪せっかくいれたインプラントを除去せざるを得なくなります。

このことからも寝る前に歯を磨くということがいかに大切なのかということが理解されると思います。年齢にかかわらず、就寝前にはしっかりと歯を磨いて口内環境を清潔に保ちましょう。また高齢者の方は唾液がでにくいですので口内がかわきがちになり、誤嚥性肺炎のリスクをあげてしまいますのでなおさら気をつけたいですね。

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