体が「柔らかい」とケガしにくい!?


スポーツ選手の大きな敵は対戦相手のみならずけがです。現役時代、けがに悩まされる選手とそうでない選手がいます。けがのしにくい選手の代表といえば野球のイチロー選手ですよね。サッカー界の三浦知良選手も50歳を超えて元気にケガなくサッカーを続けています。

一般的には体が柔らかいことがケガに強いと思われています。しかし体が柔らかいというのは具体的にはどのような意味なのでしょうか。まず関節の可動域が広いことが挙げられます。人間の体というものは骨と骨の間を筋肉と健によってつないでいます。この健と筋肉によってつながれている部分を関節といい体の柔軟性を担保する可動域と呼ばれる部分なのです。

一般的には可動域が広いとけがをしにくいといわれています。しかし関節の可動域が広い選手も実はえてしてけがをしやすいのです。というのは可動域が広すぎて安定性がなく、関節の限界を超えて負荷がかかりやすいからです。

逆に体が硬い、つまり可動域が狭い人はどうでしょうか。体が硬い人は固い分、その部分に負荷がかかっても安定性が高いので耐えられる領域が広いのです。ただし当該部分以外のところに負荷がかかってけがをするリスクはあります。

このように体が柔らかいことが即けがのしにくい体質につながるのかどうかは一考に値します。大事なのはほどよい柔らかさであり固さなのです。柔軟性と安定性のバランスといってもよいでしょう。

では具体的にはどのようなバランスが最適なのでしょうか。もちろん各種スポーツによって違ってくると思いますが、一般的には関節は柔らかく、筋肉は固く(強く)です。この硬軟両方の組み合わせが、強靭でケガのしにくい体質を作り上げるのです。

お相撲さんは非常に体が柔らかいですよね。バレエの選手なみに股関節の柔軟性があり、180度の開脚も可能です。お相撲さんの柔軟性、特に股関節周りの柔軟性は「股割」という開脚トレーニングによって支えられています。

お相撲さんにとってもこのトレーニングが最もきついといいます。180度の開脚ができるまで大体一年かかるといいます。脚を180度開いた状態で、上体を地面にペタリとつけれるようになって初めて土俵上での試合でケガをしないですむようになるのです。そのうえで、身体を支える強靭な筋肉と厚い脂肪層によってけがから体をコーティングしているのです。

イチロー選手も練習の2時間前から自主練を初めてしっかりとしたストレッチや筋トレに励むそうです。練習後も自主トレを再開して入念なケアに励むので、自主練だけで4時間も費やすそうです。なかなかまねのできないストイックさです。

そう考えるとケガのしにくい身体というのも、もちろん生来の体質というものもありますが、やはり不断の努力というものが意味を持ってくると思うのです。

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