南にいくほど甘くなる味付けと料理

九州を旅して気づくのは、お醤油の味が関西と比べて甘いことです。色もすこし赤みがかった薄い色をしています。九州の食べ物が甘いのはいろいろな理由があるといいます。江戸時代に長崎から砂糖が比較的容易に入手できたためにカステラや金平糖が生まれたように、九州には甘いものを好み作り出す伝統があるということ。

沖縄や奄美などでサトウキビの栽培が盛んで、甘いものが流通しやすい環境にあったことで、住民が甘い味覚に慣れやすかったことなどが挙げられます。

暑い気候で暮らすほどエネルギーがいるので自然と料理に使う糖分量が増えるといいます。実際九州でも南にいくほど、そして鹿児島のお醤油が一番甘いといいます。なぜ甘いのかというと、実際に食塩とともにさっかりんなどの人工甘味料が加えられているからです。

一番驚くのは刺身醤油の甘さでしょう。一説によれば漁師さんが甘い醤油だと飽きずに船上でお刺身を食べれるからだといいます。

甘いといえば味噌汁もそうですね。鹿児島のお味噌汁はあっさりして飲みやすくなっていますが、味はやはり甘いです。奄美でいえば関西では大抵米麹を使っている米みそのために、米特有の甘さがあるのですが、鹿児島のお味噌は麦味噌といい、麦麹を使っているためあっさりとしながらも米みそよりも甘く感じます。

また鹿児島のお酒、特に芋焼酎やラーメン、かき氷なども甘いですね。

日本ではお茶に砂糖を入れて飲むことはしませんが、タイやベトナムに行くとお茶にお砂糖を入れて飲む習慣があります。タイに旅行に行ってコンビニなどでお茶やコーヒーを買って飲むと、まず日本人はその甘さに度肝を抜かれるでしょう。ベトナムでコーヒーを飲むとこれでもかというほどお砂糖をいれてさらにミルクを入れて飲みます。ブラックというのはまずありません。

こうしてみるとやはり人類の生活習慣において、南方に行くほど甘いものをほしがる、甘い味付けを好むというのは確かなようですね。暑い気候の中で動くというのは、思っている以上に体力を消費して汗をかきます。

その際ナトリウムなどのミネラル成分も一緒に出てしまうので、それを補うためには塩分が必要なわけですが、それだけだと塩っ辛くて飲めなくなるので砂糖をたくさんいれて味を中和する必要があるわけです。

これから暑い季節になりますが、清涼飲料水はほどほどにして、砂糖の入っていないお茶などを飲むようにしましょう。糖質は普段の食事から十分に摂取できます。

This entry was posted in 食事, 生活習慣. Bookmark the permalink.