カレーの一晩寝かせは食中毒の元!?

カレーを一晩寝かせるとおいしくなるといいます。これにはいくつか理由がありますが、具材の持つ甘みとうまみがジョジョに溶け出して、ルーに浸透していくからというのが一つ。またカレーのスパイスは容器のなかで余熱によって味がまろやかになり、熟成された味わいになるというのがもう一つの理由です。

しかし熟成と同時に気をつけなければいけないことは食中毒です。カレーを一晩そのまま寝かせますと、ウェルシュ菌という細菌が発生します。この菌の厄介なところは熱に強いことです。ですので例えばカレーを鍋でぐつぐつ煮込んでも、ウェルシュ菌は死滅せずに生き残るのです。

この菌は健康体の人でも保菌しており便から検出されますが、特に高齢者のほうが保菌率が高いといわれています。潜伏期間は約10時間程度といわれており、食べてからしばらくして腹痛や下痢などの食中毒の症状が現れ始めます。

カレーのみならずシチュー、ラーメン汁、めんつゆなどにも発生しますので、大きな鍋でぐつぐつ煮込む系はすべて気を付ける必要があります。一度大量に製造、配布された給食から食中毒がたびたび発生するため、ウェルシュ菌による集団食中毒は別名”給食病”とも呼ばれるほどです。

給食などを扱うプロの業者さんであっても、加熱済み調理料理は常温で放冷しても安心という誤解から食中毒は起こっています。逆にご家庭内での発生は少ないのが特徴です。

対応策としては、作ったらすぐに食べて残さないということが言えそうですが、やっぱり作り置きしたいときはありますし、はじめに述べましたようにそのほうが風味が出ておいしいのも確かです。

そこでお勧めしたいのが、ウェルシュ菌は空気(酸素)に弱いので、できるだけカレーの表面積が広く空気に触れる形で広べったいタッパなどに、空気のスペースと一緒に冷蔵庫で保管することです。そして大量に作った場合でも、できるだけ小分けして保管しましょう。

量が多いままで一緒に保管してしまうと、菌の繁殖率があがってしまい、食中毒を引き起こしやすくなるからです。これから暖かい季節になっていきますので、ご自宅で作り置きするときには注意してほしいと思います。

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