声のカスレで判断する動脈瘤リスク

NHKの健康番組「試して、ガッテン」で、大動脈瘤の存在が声の変調につながることが指摘されていましたので、ここでも紹介したいと思います。

大動脈瘤が腹部にある場合は、臨床では21%の人に声のカスレがみられるといいます。大動脈瘤は確かにとても大きな血管に発生するコブなのですが、自覚症状がでにくく、みつからないまま破裂してしまうことがままあります。

しかし数少ない自覚症状のひとつとして”声のカスレ”が挙げられます。

なぜ声のかすれが出るのかといいますと、反回神経という胸腔内で迷走神経が枝分かれして、大動脈を迂回して気管と食道の間をとおり喉頭へいく神経が関係しています。

この神経を圧迫するような大動脈瘤が発生すると、声帯をうまく閉じることができなくなり、結果、声にしわがれ音が発生するのです。このほか、反回神経は甲状腺や声帯や肺近くにも通っていますので、例えば甲状腺にがんが発生して神経を圧迫するようなことがありますと、やはり声に変調がでてきます。

もちろん声が少々しわがれたからと言って必ずしも大動脈瘤があるというわけではありません。しかし今まで声に変調などなかった人が、一週間以上も治らないということがあるのなら、そこは少し疑ってみてもいいかもしれません。

そこで、かすれ声が大動脈瘤によるものかどうかのチェック方法が番組で紹介されていましたので、ここでも説明したいと思います。

まずいすなどに座って楽な姿勢をとり、息をおもっきり吸います。そしてその状態でできるだけ長く「あ~」と声にだしてみましょう。声が10秒以上続かない場合は、何らかの病気を疑ってみてもよいと思われますので、耳鼻咽喉科への受診をお勧めしたいと思います。

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