注目され始めている和紅茶

紅茶というと、どうしてもリプトンやマリアージュなどのヨーロッパのブランドを思い出してしまいますが、実は日本は明治時代から戦前まで紅茶の輸出国でした。しかし残念ながら欧米の紅茶に押されて、一時期は完全に和紅茶の生産者はいなくなってしまったといいます。

それでも全国の栽培家たちが細々と続けてくれたおかげで、最近は再び紅茶愛好家の間でも注目されるようになってきました。”和紅茶”という名称自体も比較的最近のもので、2003年に全国地紅茶サミットで赤須治郎さんがつけられたのが始まりです。

和紅茶の特色は以前は香りが弱いとされていましたが、その分癖がなく優しい風味で日本人好みの味わいがするといわれています。紅茶単体で楽しむというよりは、和菓子などと一緒にストレートティで召し上がるのが一つおすすめの飲み方らしいです。

とはいえ和紅茶が注目されだしてから、意欲的な生産者さんの参入もあり、かなり個性的な紅茶が全国各地で栽培されだしています。下の画像は2011年度でありますが、全国のブランドのマップです。

紅茶の世界的な産地といえばインドやスリランカですが、インドやスリランカが国を挙げて外貨獲得のための輸出品にしようとしたのに対して、国産紅茶は日本の生産者が個人で思い思いに作ってきたという違いがあります。ですので地方ごとに味のまとまりがあるというよりは、農家単位でかなり個性的な違いが出てきます。

関西でも和紅茶は栽培されています。奈良県の月ヶ瀬というところは、ちょうど奈良三重滋賀京都と4県の境に位置する「関西の北海道」と呼ばれる非常に寒冷な地域です。ちょうど今が旬の梅林でも有名ですね。番茶や出汁を好む地域性からか、淡麗な味わいが特色の紅茶が栽培されています。

面白いところでは沖縄でも紅茶が栽培されています。沖縄県のサンゴ礁の石灰質を多く含んだ土壌と豊かな日差しのおかげで、香りが強く、しっかりとした甘みとコクのある紅茶になっているそうです。

紅茶がケーキなど西洋菓子に合うなら、和紅茶に合うのはやはりあんこなどの和菓子ですよね。佐賀県の嬉野で栽培されている紅茶は、羊羹にあうキレのある風味があるそうです。ストレートで飲むとよいそうです。佐賀は一人当たりの羊羹消費量が日本一だといわれるほど甘いもの好きですから納得ですね。

このほか、全国200か所以上で栽培されて様々なブランドがでているようです。栽培量自体はまだそこまで大規模生産ではないので、手に入りにくい時期や産地もありますが、最近はネットで帰るところも増えてきましたので、紅茶に関心のある方はチャレンジしてみてほしいと思います。

This entry was posted in 食事. Bookmark the permalink.