食品表示の見方、考え方。

いつの時代も食の安全は庶民の関心事ですが、ちょっとした知識である程度はリスクのある食品を避けることができます。

まず押さえておきたいのは、消費期限と賞味期限の内容と違いです。一言でいえば、消費期限というのは ”安全に食べられる期限” のことです。これに対して賞味期限というのは ”おいしく食べられる期限” のことです。

ではこの二つがどのようにして決まっているのかというと、実はメーカーや問屋さんが独自に決めているのです。というのは法律上(食品表示法)で、その期限を決められるのは「その食品を一番よく知っているもの」と規定されているからです。このためメーカーや問屋さんはその食品を一番よく知っている当事者ということになり、期限を自ら設定することができるのです。

そして小売店であるスーパーも独自に設定できる食材があります。それが肉、魚、野菜、果物、惣菜です。これらの食材はスーパーで加工販売されますので、スーパーがその商品を一番よく知っている当事者とされるのです。

また消費期限と賞味期限のほかに、スーパーが独自に設定している”販売期限”というのもあります。これは消費者が消費期限切れ真近の商品を買わないように、例えば賞味期限の7掛けみたいにして期限を設定して、それを超過した商品を売らないようにしています。

ではこのようにいくつかある食品表示ですが、注意深く見ても鮮度を見抜くのに不十分な時があります。それは食品表示法に原因があります。消費期限と賞味期限を設定する際、大事なのはその出発点となる製造日の設定なのですが、これが曲者なのです。

といいますのは、食品衛生法では製造日は「最終工程を行った日」と定義されています。最終工程というと、食品をつくったその日と考えるのが消費者として自然なのですが、これが実態とは違うのです。

というのは最終工程とは何らかの人為的な処理を行った日というわけなので、例えば解凍する、ラベルを張る、付け替える、パックに詰める、冷凍するといった処理がされれば、その日が製造日となってしまうのです。つまり製造日というのはある程度人為的に延長が可能だということになります。

したがって大事なのは、あくまでも消費期限や賞味期限は目安として把握する程度にして、実際の食材の鮮度を見分ける目を持つことが必要になってきます。また冷蔵保存、冷凍保存の工夫も必要になってくるでしょう。

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