市販されている甘味を出すには相当量の砂糖が必要だということ

ケーキなどのスイーツを自分で日ごろから作られている人ならご存知だと思いますが、市販されているようなケーキの甘さをだそうとすると、ものすごい量の砂糖を入れなくてはいけなくなります。

たとえば経口摂取ができない患者さんに点滴で栄養補給する場合があるのですが、その栄養補給用の点滴は1mlで1カロリーという高カロリーなのですが、実は市販のコーヒー牛乳もそれぐらいカロリーが含まれているといったらおどろきでしょうか。

よくいわれるのが清涼飲料水に含まれる角砂糖の個数の多さです。コカ・コーラの1缶には約8個程度の角砂糖が入っていますし、100%のリンゴジュースはイメージと違ってコーラよりも多い10個程度の角砂糖が含まれています。これは普通の砂糖のほかに果物の果糖が加わるからです。

ポカリスウェットなどのスポーツ飲料もそのイメージとは違って負けず劣らずに砂糖が多く含まれています。そして最強なのはファーストフードで売られているシェイクですね。普通に飲むと角砂糖30個分以上含まれているといわれているので驚きです。角砂糖30個食べろと言われたらふつうは無理ですよね。でもシェイクにすると飲めてしまうというわけです。

医療系ライターの北村昌陽さんによれば、人間の味覚にはおいしさを4つの次元で感じるといいます(味の好みを決める4つの「おいしさ」とは)。それは生理的おいしさ、文化的おいしさ、情報的おいしさ、そしてやみつきのおいしさです。

生理的おいしさとは夏の暑い日にお水を飲みたいと思い、飲んだ時のあのおいしさのことです。身体が自然と水分や食べ物を求めている状態に感じる本能的なおいしさのことです。

文化的おいしさとは例えば日本人とアメリカ人とでは同じ料理を食べてもおいしさの感じ方は違うでしょう。小さい時から慣れ親しんだ味においしさを感じるのは味覚の慣れが大きいのです。例えば世界で海藻=のりを食べるのは日本人とアイルランド人だけといわれていますが、海外の人はのりのあの匂いが苦手だといいます。

次に情報的おいしさとは、雑誌やウェブでおいしいお店だと紹介されていると、内容以上にそのおいしさを評価してしまうことをいいます。食べる前から周りがおいしいと評価しているので、多少自分好みじゃなくてもおいしいと評価してしまうものです。

最後に今回のテーマと関係するやみつきのおいしさです。やみつきとはいわゆる中毒性のあるおいしさという意味ですが、人間は精製された純度の高い甘みに反応する性質を持っています。脳内の「報酬系」といわれる回路があり、甘味はこの回路を刺激して食べずにはいられないという状態にするのです。砂糖のほかには脂分にもこのような回路を刺激する性質があります。

普通に食事をした後で甘いものが食べたくなることがあります。コース料理でも最後の締めはケーキですよね。やはりケーキなどのスイーツ系は、胃袋を満たすというよりは脳で食すというところがあるのでしょう。

現代人は昔と違って気軽にたやすく甘いものを手に入れる環境にあります。自制するにしても先ほども言いましたように、脳の快楽回路が働いてしまうのでなかなか難しいものがあります。自分が今食べようとしているものがいくつ角砂糖がはいっているのか想像しながら一呼吸置くことをお勧めしたいですね。

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