転倒防止:高齢者に向いている自転車

前回は高齢者による自動車事故の予防法の紹介でしたが、今回は自転車による事故の防止についてです。高齢者による自転車事故で多いのはやはり転倒による自損事故です。若者のようなスピード出しすぎで、他人と衝突したりする事故はあまりありません。

高齢者の乗る自転車は基本”ママチャリ”といわれる普通の自転車が多いと思います。値段も2万円程度の比較的安価でそのほとんどが中国製のものが多いでしょう。町の自転車屋さんの店頭に並んでいるタイプで簡単に手に入ることが大きな利点だと思います。

ただこの種の自転車がお年寄りに向いているかというと少々疑問があります。というのは自転車の値段は基本材質の軽さとイコールなのですが、この価格帯の自転車はやはりその安価さのために重い自転車が多く、取り回しが難しいからです。ここが価格が高くなるほど排気量の大きさで重量が重くなっていくバイクと大きく違うところです。

重い自転車は厚みのある鉄でできていることが多く、耐久性はあるのですがその分重くなっています。さらにママチャリは基本座高が高いものが多く、にもかかわらずサドルが高めに設定されている自転車を多く見かけます。

なので自転車による転倒事故を予防するためにはまず購入する自転車の選択を慎重にしなければなりません。まず車輪が小さい取り回しのしやすい軽い自転車を選ぶことです。価格は少々高くなりますが、安全を買うと思って軽い車高の低いミニベロタイプをお勧めします。

ミニベロ、つまり小径車は若い人がファッションやかわいさで乗ることが多いのですが、実は高齢者に向いている乗り物だといえます。まず車輪が小さいので小回りが利きます。ミニベロの欠点は高速での巡行ですが、逆に低速での巡行に優れています。ですので歩道でゆっくりと走る場合はミニベロのほうが良いのです。

そしてすぐに足がつけるようにサドルの位置を両足がつま先立ちしなくてもよい程度に低く設定することをお勧めしたいですね。

車輪の大きさは20~24インチぐらいが良いと思います。ポイントはタイヤの幅が太いものを選ぶということです。タイヤが太ければ太いほど、走行時の安定性が増します。また太いタイヤをはくことで、道路のちょっとした段差などはものともしないで進むことができます。ですので高齢者ほど適度な太さのタイヤをはいた自転車を選ぶほうが良いのです。

転倒による事故でけがする部分が多いのは実は顔や手、腕の部分です。こけた際に手を突こうとして骨折するというようなケースが多いのです。また手もつけずに顔から突っ込んでしまってけがをしてしまうことも多いのです。

時々高齢の方がママチャリで自動車道の自転車専用道路を走っているのをみかけますが、自転車専用道路といえど基本は傍を高速で走る自動車道の上に描かれたものです。ですのでノーヘルメットでの走行は危険なのです。

またその際ポシェットや肩掛けバックなどをかけていると、やはり車のサイドミラーなどに引っかかる可能性がありますのであまり好ましくありません。専用のバックパックを用意するか、肩掛けカバンなら自分の左サイドにカバンが来るようなかけ方をしてほしいと思います。

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