住環境から発生する過敏性肺炎に注意

肺炎は現在がんや心臓病に次ぐ日本人の死因になっています。ここではその肺炎の種類と特に最近増えている「アレルギー性肺炎」について解説してみたいと思います。

肺炎は大きく「感染性」肺炎と「非感染性」肺炎の2種類に分かれます。一般的になじみのある肺炎は感染性肺炎です。肺炎性球菌やマイコプラズマなどの細菌性、ウイルス性の肺炎は感染性肺炎の代表的なものです。

一方非感染性肺炎は薬の副作用で起こる薬剤性やアレルギー反応から起こるアレルギー性肺炎などがあります。ここでは特に最近増えているといわれるアレルギー性肺炎を取り上げますが、これは”カビ”や”鳥”に起因するものです。また「過敏性」肺炎とも呼ばれます。

昨今の気密性のある日本の住環境にも大きく関連しているカビによる肺炎ですが、咳や痰がでることから一見喘息の症状に見えます。喘息にはステロイドを投与することが多いのですが、これが聞かない場合があります。その場合は過敏性肺炎を疑うことになります。

血液検査をするとカビによる陽性反応が出る場合があります。今までなら原因不明の肺炎で片づけられていたのですが、最近はこの過敏性肺炎の割合が高くなっており注目されているのです。

日本の気密性の高い住環境でもお風呂や台所のシンクなどの水回りがこの種のカビの繁殖地となりやすいのです。患者さんの家の床の板をはがしてみてみると木が腐っていて白っぽいカビが繁殖していることがあります。こうなると病気を治してもまた同じような症状が出てきてしまいます。

急性の肺炎を繰り返して慢性化してしまいますと重篤な結果を招くこともあります。ですのでこのような場合は家の改築や引っ越しをする必要が出てくるのです。しばらく家を離れて療養して帰ってくるとまた同じ症状が出てくる場合は、この住環境からくる過敏性肺炎を疑ってみてください。

また意外なところが原因となっている可能性もあります。それは羽毛布団です。羽毛に付着している微小な”鳥タンパク”がアレルギー性肺炎を引き起こす可能性があるからです。また同様に羽毛を使っているダウンジャケットにも鳥タンパクによるアレルギーが起こる可能性があります。

ただこの場合は布団やダウンジャケットを変えれば症状は治まります。住環境のみならず普段使っている布団や服装などについても注意を払ってほしいと思います。

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