冬の定番、鍋料理のたくさんの利点

鍋というと日本人の冬の料理の定番ですよね。寒い冬でもあつあつの鍋を楽しむことで心まで温かくなってきます。鍋料理の利点はたくさんあります。

よく血糖値対策として食べる順番が言われますよね。まず野菜、それからタンパク質中心の肉や魚の主食、そしてごはんや麺類などの炭水化物。一見不思議な順番のようにも思えますが、なべ料理の時はみなさん自然とこの順番で食されていることが多いのではないでしょうか。

まずシラタキなどの野菜を食べ、次にメインのお肉やお魚、最後の締めに雑炊もしくはおじやを食べるというのが普通のルーチンですよね。鍋料理は自然と血糖値の昇降に配慮した食べ方をさせてくれるのです。

ちなみに”おじや”の語源にはスペイン語で煮込み料理を意味する「olla(おじゃ)」からきているという説もありますが信憑性はないそうです。おじやの「お」は接頭語で、「じや」は煮立てる時にでる”じやじや”という音から来ているといわれています。

また鍋の利点は下ごしらえさえしっかりすれば、それほど準備が必要な料理ではなく、お好みで鍋のお湯に食材を入れていくだけなので、お手軽なのです。日ごろごはんの用意に忙しい主婦の方にとっても大きな利点ですよね。

そして鍋料理の利点はそれだけではありません。通常の料理と比較してやはり品目が多いのです。昆布、こんにゃく、白菜、シラタキ、レタス、ネギ、春菊、みずな、大根、豆腐、魚、豚肉、カニなどなど本当にバラエティ豊かな食材を摂取することができます。

ところで鶏をダシで煮た”水炊き”はすっかり全国的な料理になっていますが、水炊きが全国区になったのは結構最近のことです。調味料を使わずに水をはって入れる食材(鳥)の煮出しで味をつけていくというものですが、元々は”博多煮”とも言われる福岡のキャベツと鳥を使う郷土料理や、キャベツではなく白菜やネギを使う関西風水炊きでした。

博多で水炊きが盛んになったのは九州の南北が鉄道で結ばれて、薩摩や宮崎の鶏が手に入りやすくなってからです。関西では鍋に昆布をしいて、ひと煮立ちさせてから具材をいれて食するのが、現在では一般的ですね。

関西ではちくわやはんぺんを醤油で煮込んだおでんのことを「関東煮(かんとだき)」と呼びますよね。最近は関西でもおでんという呼称を使うようになりましたが、もともと関西でおでんというと豆腐やこんにゃくを刺して味噌で味付けをしたものを指していました。

このように日本の鍋文化も人々の嗜好の変化、物流の進化、メディア発信によってその定義や名称が変化し続けています。鍋にはこのほか湯豆腐、ちゃんこ鍋、ちり鍋、すき焼などたくさんありますが、それは鍋料理というものが人類にとって最初期から親しまれてきた普遍的で懐の深い料理形式だからでしょう。

健康によく、心も身体も温まる鍋料理を今年の冬も楽しんでほしいと思います。

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