体重計で体脂肪を測る仕組み

ずいぶん前から体重計は単に体重を計ってくれるだけではなく、体脂肪率なども一緒に計ってくれるようになりました。でもなぜ計れるのかについて疑問に思った人は多いと思います。ここではその仕組みとその値についての正確な解釈方法について紹介したいと思います。

体重計には表面に金属の加工がしてある部分があると思います。それはまさに足の裏面を載せている部分です。そしてそこから微量の電流を左右の足裏に流して電気抵抗を見ているのです。

なぜ電気抵抗を見るのかというと、脂肪が多いほど電気が流れにくくなる、つまり電気抵抗が上がるのです。脂肪が筋肉と比べて電気が流れにくい理由は、脂肪のほうが筋肉と比べて水分量が低いからです。電気は脂肪よりも水分のほうが流れやすいので、水分量の多い筋肉のほうが電気抵抗は少なくなるのです。

では実際どこまで正確に測れているのかというと、正直あまり正確ではないといえるかもしれません。というのは、体重計には事前に測定したかなりの人数の体重と身長と体脂肪率のデータが蓄積されていて、そこから入力した体重と身長の組み合わせからもっともらしい体脂肪率をはじき出しているのです。計算しているというより体重と身長と電気抵抗の値に近い人を検索してその人の体脂肪率を表示しているというのに近いかもしれません。

統計学的には”誤差”というもう一つの指標があります。誤差とは分散と考えてもいいと思いますが、分散の値が大きければ大きいほど、その値への信頼性は下がっていきます。ですので本来は体脂肪率の予測値を出しても、誤差も一緒に出さないといけないのですが、いちいちそういうものをだしても理解されないし、消費者もそこまで体重計の体脂肪率測定に正確性を求めていないということだと思います。

ただ測定値のバイアスは事前に把握しておけば、ある程度正確な体脂肪率を把握することができます。先ほども言いましたように、男性は女性よりも筋肉が多いので体脂肪率が低めに出ます。ですのである男性とある女性で同じ身長や体重であっても、男女差を考慮して体脂肪率ははじき出されているのです。

年齢もそうです。やはり年齢が高くなるほど筋肉量は減っていきますので、年齢を入力するような体重計ですと、そのことを考慮してより正確な体脂肪率が出されています。

最近では体脂肪率も計れる「体重計」から体脂肪率はもちろんのこと筋肉の質まで計れる「体組成計」へと進化しだしています。筋肉はたくさんの筋繊維とそれを取り巻く脂肪そして水分を含んでいます。質のよい筋肉とはその筋繊維が密に絡み合っていて、一つ一つの筋繊維が太くて脂肪分が混入していない筋肉のことをいいます。

タニタはこの筋肉の質を計ってくれる体組成計を開発販売しているのですが、この組成計のすごいところは、全身のみならず例えば右の腕の部分だけという風に、部位別にも筋肉の質を測定してくれるところです。将来的にはより精度の高い体脂肪率の測定も可能になっていくと思います。

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