インフルエンザ:お医者さんにいくべきかどうかの判断は?

インフルエンザにかかったかどうかの判断はつきにくく、病院に行くタイミングに迷われた経験のある方はおられると思います。ここではその判断について考えてみたいと思います。

インフルエンザは空気感染、飛沫感染、接触感染もするという感染力が高い感染症です。このため例えば、インフルエンザにかかった患者さんが病院の待合室で長時間待っていると、本人の症状が悪化するのみならず、周辺の患者さん、特に幼児やお年寄りに感染したりして重症化してしまう可能性もでてきます。

したがってあくまでも若くて体力がある健康体の方の場合ですが、インフルエンザに似た症状がでていても比較的症状が軽い場合は、寒い中無理をして病院に行く必要はないと思います。しばらく自宅で安静にして様子を見ましょう。インフルエンザの主な特徴は基本二つなのでこれを押さえておけば、風邪との区別が一応判断できるはずです。

・急速に38度以上の高熱がでる
・筋肉痛、関節痛、倦怠感などの全身症状

これにくしゃみや鼻水、頭痛などの風邪と同じ呼吸器系の症状もでます。

インフルエンザが難しいのは感染してから約1~3日で発症するのですが、発症初期(発症後12時間から24時間)では陽性反応がでにくいことがあり、その時の検査で陰性であっても後で陽性と判断されるケースもあります。

これを”偽陰性”といいます。現在の簡易的な検査キットを使った場合の偽陰性の出る確率はそれなりに高いことは知っておいてよいかもしれません。

したがって無理をして病院に行って必ずしも正確ではない検査を受けるか、いかないで急速な高熱を出してこれはインフルエンザだなと判断できる状態になるのは、時間的には同じなのです。

また画期的ともいわれる抗インフルエンザ薬も、熱を抑える効果はありますが、身体に負担をかけてまで病院に行って投与を受けるデメリットと比較した場合、なかなか判断が難しいところです。

とはいえ2~3日経過しても症状が治まらないばかりか悪化している場合は、迷わず速やかにお医者さんにかかってほしいと思います。というのはその場合”肺炎”を併発している可能性があるからです。肺炎は普段健康体の人でも重篤化すると命にかかわる症状ですので、すぐに病院に行って診察してもらいましょう。

その際、混んでいて待合室で長時間またされて症状を悪化させたり、周りに感染させないようにするために、行く前に病院のほうに連絡を入れていきましょう。

このようにインフルエンザにかかった、もしくはかかった可能性がある場合に病院に行くかどうかの判断は個人ではなかなか難しいものです。ですのでやはりふだん余裕があるときに、事前のワクチン接種をお勧めします。ワクチンは重症化を防いでくれるので、かかった場合でも安心して療養に努められますし、受けていない場合と比較して風邪である可能性が高いと判断がしやすくなります。

ところで安静時下痢の症状が出ていても、下痢止めを服用することはお勧めできません。下痢は体の免疫機構が働いて体の中の”毒”を外に出すための自然な反応なのです。したがって脱水症状に陥らないように積極的に水分をとりながら、体内の毒素を排出していきましょう。

また熱が下がって元気になったと思ってもインフルエンザウィルスはまだ体内に残っていることがありますので、念のために回復後二日程度は外出や出勤は控えるほうが良いでしょう。

インフルエンザはご本人のみならず、家族や職場の同僚、病院にいる患者さんなど他人の健康を著しく害するリスクのある感染症です。ですので自分だけではなく周囲への配慮も考えながら対応を考えていきたいものです。

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