どうして渡り鳥や回遊魚は疲れ知らずなの?

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空を飛び続ける渡り鳥や海を回遊し続ける魚は疲れ知らずですよね。どうして彼らはそのようなことができるのでしょうか。それには彼らの体内に含まれる”イミダゾールジペプチド”という疲労回復成分への理解が必要です。

人間はエネルギーを生み出すために酸素を必要とします。このときそのうちの数%は”活性酸素”と呼ばれる物質に変化します。活性酸素は文字通り”活発な酸素”という意味ですが、活性酸素は適量を超えると体の老化を進めてしまう物質だといわれています。車が走るためにガソリンをつかって排ガスを出すのと同じように、人間も活動の副産物として活性酸素をだしてしまうのです。

活性酸素は許容量を超えて増えると細胞や筋肉、血管を傷つけて体の機能を低下させます。しかしこの活性酸素の活動を抑制する物質があります。それが抗酸化物質です。イミダゾールジペプチドはその一種です。

またイミダゾールジペプチドには抗疲労効果もあることがわかってきました。そもそも「疲労」とは体内で発生した活性酸素による酸化ストレスが、細胞の機能を低下させる(ATP産生が低下する)ことに原因があると考えられています。

食べ物もそうですが、食べ物は外気に触れたとたん酸化が始まります。それは食べ物の組織が腐っていく過程でもあります。酸化を抑制することが食べ物を新鮮に保つコツなのです。それはタンパク質で合成された身体を持つ人間も同じです。

イミダゾールジペプチドの発見は100年前ですが、渡り鳥を祖先に持つガチョウの羽を動かす胸肉の部分に多く含まれることがわかったのです。

イミダゾールジペプチドは鶏の胸肉には100g中1223mg含まれています。鶏の胸肉のほかにはマグロやカツオなどにも含まれています。1日の目安摂取量は200mg~400mgだといわれています。マグロは100g中767mg、カツオは881mg含まれていますので、それほど負担にならずに摂取できると思います。

イミダゾールジペプチドは水溶性なのでスープにして飲むと効率的に摂取できます。これから寒い時期になっていきますので、鳥のお鍋などはいかがでしょうか。きっと疲れが取れると思います。

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