様々な種類の塩との付き合い方

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赤穂(あこう)の塩というのは関西の人にとっては有名ですよね。また伯方(はかた)の塩というのもありますね。伯方というのは福岡の博多ではなく、瀬戸内海に浮かぶ今治尾道間の諸島を指します。造船や今はしまなみ海道というサイクリングの島でもあります。どちらの塩も瀬戸内からとれた海塩です。

日本の水はミネラル分の少ない軟水だといわれています。ヨーロッパなどは硬水ですね。このため欧州人は水を飲むだけでミネラル分を吸収できていたため、海塩と比較してミネラル分のない岩塩を調味料として使っていました。

これに対して日本人は水ではミネラルをとれなかったので、海の塩からミネラルを吸収していたのです。日本は島国で海岸線が圧倒的に長いことも大きな理由ですね。海塩、岩塩とともに湖塩というものもあります。死海などが有名ですね。世界的には岩塩や湖塩が主流です。

最近は宣伝文句として”ミネラル分の豊富な岩塩”という言い方をしますが、それはあくまでも精製され塩化ナトリウムが99%の普通の食塩と比較してのことです。普通の食塩は精製されてミネラル分が事実上ゼロなのですから、それと比較すればミネラルが豊富となるわけですが、海塩と比較すれば岩塩のミネラル分は圧倒的に少ないのです。

そもそも欧州で販売されている岩塩自体、そのままでは泥がついているので工場で精製されて出荷されますので、わずかについていたミネラル分もなくなってしまうのです。

海塩は豊富なミネラル成分によってより複雑で淡い味がするといいます。岩塩は塩化ナトリウムの割合が比較的多いためによりダイレクトで直線的な味がします。このため海塩がお魚や豚や鶏肉に合うように、岩塩は一般的ですが牛や羊にあうといいます。

海塩には”にがり(苦汁)”と呼ばれる塩化ナトリウム以外のマグネシウムやカリウムなどの成分が凝縮した残り汁が含まれています。このミネラル分の多寡が味覚に大きな影響を及ぼします。これが適度に入っているとうまみにつながるのですが、多すぎると苦く感じます。

高血圧などで減塩に気を使っている方も多いと思います。確かに減塩によって高血圧が抑制される人はいますが、その割合は意外なほど小さく、高血圧者の2~3%程度だといわれています。

減塩は大切ですが、それと同時に普段から良質の塩分を摂取することを心がけることも大切です。精製された事実上の塩化ナトリウムのみの食塩の味に慣れてしまうとどうしても塩分過多になりがちです。良質で少し割高な塩を摂っていれば、自然と減塩につながっていくと思います。

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