松山英樹選手のメジャー制覇の可能性

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ゴルフの松山英樹選手が上海での大会を優勝しましたね。世界ゴルフ選手権WGC・HSBCチャンピオンズというとメジャー4大会に準じる大きな大会です。ただいまいちそのすごさがゴルフファン以外の方にはわからないと思います。

そもそも今回松山選手が勝ったPGAツアーとはなんでしょうか。”PGA”とは”Professional Golf Association”の略で、要はゴルフ協会という意味なのでどの国でも使われているのですが、何も説明がなければそれは全米・北米を管轄するアメリカのゴルフ協会という意味になります。そのアメリカのゴルフ協会が主催する大会がPGAツアーです。

そのPGAツアーのなかでもメジャーは4大メジャー(マスターズ、全米オープン、全英オープン、全米プロゴルフ選手権)という最高峰の大会です。今回の”WGC”というのは世界選手権シリーズの略でそのメジャーに次ぐ格式の大会と言われています。HSBCのほかにはメキシコ選手権、デル・マッチプレー、ブリヂストン招待の年間4戦で構成されています。

参加資格は4大メジャーとザ・プレーヤーズ優勝者と世界ゴルフ選手権シリーズ優勝者 、そして世界ランク50位までと PGAツアーランク30位まで にしか与えられないという、文字通りトッププレイヤーのみの大会でぶっちぎりの優勝ですから、松山選手の実力が本物だという証明になったと思います。

錦織選手が日本の世界に誇るトップアスリートとしてよく比肩される存在ですが、今回の勝利でメジャー制覇には一歩松山選手のほうが近づいた気がします。というのはゴルフとテニスでは実力差がテニスのほうが出やすく、ゴルフのほうが運の影響が強いからです。

ですので準メジャー大会をとってメジャーを狙えるほどの実力ならば、運を味方につければ一気にメジャーをとる可能性があるからです。そして錦織選手がテニスの準メジャーといわれるマスターズ1000の優勝歴がまだないことも松山選手のほうが有利な理由になります。

またゴルフ選手のほうが現役の期間が長いことも理由の一つです。テニス選手の全盛期は20代ですが、ゴルフ選手では例えば今年ヘンリク・ステンソン選手が40歳で全英OP初メジャーをとったように、ベテランの知恵と経験が意味を持つ完全な体力勝負ではないことがゴルフというスポーツの特性です。松山選手はまだ24歳なので、これから十分に時間があります。

とはいえ松山選手はそのフィジカルでも世界のトップと引けを取りません。下はランキングトップ10の選手たちの身長と体重です。

1 J.デイ 183 75
2 R.マキロイ 175 73
3 D.ジョンソン 193 86
4 H.ステンソン 187 88
5 J.スピース 185 84
6 松山英樹 181 89
7 A.スコット 185 75
8 P.リード 182 90
9 B.ワトソン 192 82
10 D.ウィレット 180 79

体重はトップ2ですし、身長も8番目とはいえそれほど低いわけではないです。松山選手がアメリカの玄人筋から評価が高いのも日本人としてはフィジカルがあるというのが大きな理由だそうです。エンジンが大きいという表現をされます。

ゴルフはタイガーウッズの出現以来、フィジカルとそこから繰り出されるドライバーの飛距離が大きなポイントを占めてきました。コースもそれに従って長くなり、ドライバーで後れを取るとどんなにグリーン周りでうまくても勝てなくなってしまったのです。

丸山選手も石川遼選手も小さな体で無理に飛ばそうとして腰を痛めてしまいました。現在松山選手は意図的に体重を増やしています。これだけ体重が増えても身体の切れが失われないというのは、もともと持っているフィジカルが強いのだと思います。

そして個人的に松山選手の長所だと思うところは、いい意味での”鈍感さ”です。アドレス(構え)に時間がかかるという批判がでますが、逆に言えば他人に気を遣わずに自分のことに集中できるということです。日本人としては珍しいタイプかもしれません。海外の舞台で緊張してどうしても力を出せないということは松山選手にはないのです。

この年齢でツアー3勝というのは世界の若手でも一握りの選手だけです。いつメジャーを勝ってもおかしくない松山選手に期待したいですね。

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