長く運動を楽しむためには膝のサポートを大切に

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長く運動を趣味として楽しんでいくためにおそらく一番大事なのは実は膝の健康だと思います。膝の軟骨は再生しませんので(iPS細胞が実用化されればわかりませんが)、一度軟骨が失われると残念ながら運動を続けていくことは難しくなります。年齢とともに軟骨の水分が抜けていき硬くなり、柔軟性が失われていきます。

サッカーだと日本代表の右サイドバックを長年務められてきた内田選手も、現在ひざの故障で選手生命の危機にあります。膝以外の部分がどんなに頑健で健康であっても、膝というのは運動にとって致命的な影響を及ぼしてしまう部分なのです。

日本の伝統的な所作は畳の上を想定しています。正座ひとつとっても膝を苦痛なく曲げられなくてはそもそも座ってられませんね。旅館の仲居さんなどもふとんや料理の上げ下げなどで頻繁に正座の状態から立ったり座ったりするために膝を酷使することが多くて、それが理由で仕事が続けられなくなる人もいますし、将棋のプロである棋士も正座ができなくなったというのが理由で引退された方もいます。

日本舞踊やお茶など日本の伝統芸能も正座が基本となっています。またこれらの所作はすべて膝を正しく使うことが求められますので、膝の健康が大切になってくるのですが、残念ながら年を取るとともに経年の蓄積から膝を悪くしてお稽古事を続けられなくなっていく人もいます。

日本の武道も同じです。合気道には”膝行(しっこう)”と呼ばれる所作があります。武士が正座した状態からでも不意な攻撃に対応できるように座技が発達しているのですが、その際の膝の使い方が膝行です。

膝行については動画をご覧いただいたほうがわかりやすいので下の動画を参考にしてください。簡単に言えば膝を支点にして身体を弧を描くように交互に動かしていることが分かります。これは相手に対して常に最短距離で正面を向くという動作をとったものです。

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サイクリングを何歳になっても趣味にされている方でも引退する理由は膝の故障というのが多いです。それでもその年まで続けられてきたのですから、正しいフォームで効率よくペダルをふむ姿勢が身についているベテランなのでしょう。

それでは長く運動を楽しむためには膝をどのようにまもっていけばよいでしょうか。まず正しい姿勢で膝を使うことはもちろんですが、それでは限界があります。そこで膝をカバーしてくれるサポーターを使うことをお勧めします。

今は膝の部分をすっぽりと覆いながらも、可動域を狭めずに動くことのできるサポーターが販売されていますので、テーピングにいちいち頼らずとも膝を保護することができます。そしてサポーターは患部に問題が発生してからどうしても使いたくなりますが、故障予防の観点から問題が発生していないうちから装着することをお勧めしたいですね。

故障が起こっていないうちから必要あるのかという声が聞こえてきそうですが、膝の故障というのは経年疲労の蓄積によって発生しますので、普段からの予防策が効果的なのです。

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