麻疹(はしか)流行の怖れ

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麻疹(はしか)が千葉県は松戸市ではやっているそうです。麻疹は一般の人が考えている以上に感染力が強く、また重篤化しやすいので注意が必要です。麻疹は麻疹ウイルスによって空気感染、飛沫感染、接触感染するため、感染経路が多彩で感染力は高いのです。

麻疹とかいて”はしか”と呼びますが、”ましん”という呼び方でも間違っていません。なぜ麻疹とよばれるのかというと確定的な語源説明はないのですが、有力な説明として(のぎ)から来ているといいます。

とはコメ、ムギなどイネ科の植物の小穂を構成する鱗片(穎)の先端にある棘状の突起のことです。芒の形容詞は”はしかい”といい、この突起で肌をさされると痛痒いことから、当て字として”麻疹(はしか)”と名付けられたといいます。

麻疹の最大の特徴はこの痛痒い赤い斑点が皮膚表面にたくさん出てくることです。しかしこの発疹が出る頃にはすでに病態後期に入っており、この発疹をもって麻疹と判断することが多く、周囲への警戒が遅れてしまい、これが流行の原因となっています。

発疹が出る前は症状としては風邪に類似しているために、抗体検査をしなければ麻疹と判断するのは難しいのです。

流行期は初春から初夏にかけてですが、発症事例はまんべんなくみられ、今の季節でも油断はできません。過去10年では2008年に患者数が都内だけでも千人を超す流行が見られました。

麻疹が危険なのは妊婦さんに対してです。妊娠中に麻疹にかかると流産や早産の可能性が高まります。また大人になってからの発症は子供の時よりも重症化するといいます。

麻疹への特効薬は、幼少時にワクチンの予防注射を受けることです。最近はごく少数ながら抗体価が低下して発症する事例も出てきていますが、基本的にはいったんワクチン接種を受けると終生免疫を備えるとされています。

日本では予防接種の徹底(原則2回の予防接種)により、感染者数は激減して、2015年にはWHOから日本は麻疹の排除状態にあると認定を受けています。しかし地域的に限定された小規模な感染は度々起こっており注意が必要です。

最近は外国人旅行客や長期滞在する方も増えてきているため、ワクチン接種を忘れたり怠ったりする事例が増えているとされ、抗体を持たない人も増えてきているといいます。直近では発疹の症状がでているにもかかわらずコンサートに出かけたという事例が報告されて、感染が心配されています。

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