”脳の糖尿病”ともいわれる認知症には腸内環境の改善を

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再び雑誌「一個人」さんの特集からの紹介です。

認知症は”脳の糖尿病”と呼ばれることがあります。これは糖尿病の特徴であるインシュリン抵抗性(インシュリンの分泌が抑制される)の発現が認知症の患者さんにも良く見られるからです。これはインシュリン抵抗性の発現が腸内環境のバランスの悪化と結びついているからだといいます。

腸内環境を悪化させる最たるものは食べ物です。たとえばお肉や糖分などを過剰に摂取すると悪玉菌のえさとなるために、腸内環境の善玉悪玉バランスが悪玉のほうに傾いていきます。またこれらの食品は食後高血糖を引き起こすのでインシュリンの過剰分泌を促し、最終的にはすい臓の機能を低下させてインシュリン抵抗性を発現させます。

また内蔵には皮膚と同様に感覚神経が通っています。腸が食べ物がから受けた刺激を脳に感覚神経を通じて伝えており、腸が不快感を覚えると脳にも悪影響を及ぼす可能性が指摘されています。悪影響というのはたとえば記憶力の低下などです。

脳から臓器への一方通行の指令ではなく、臓器から脳、この場合は腸から脳への相互伝達関係のことを”腸脳相関(ちょうのうそうかん)”といいます。

白パンは精製度が高いため、糖質が多く含まれており、糖尿病の原因になりやすい食品です。糖尿病にならないためには一般的に、白パンより黒パン、パンよりご飯、白米より玄米が良いとされています。これは玄米や黒パンは精製されていないために、ビタミンやミネラルや食物繊維が豊富に含まれており、結果腸内細菌の増殖に貢献するからです。

刀根山病院院長の佐古田三郎氏によれば、認知症患者さんの多くが手軽に食べられるパン食を好んでいたそうです。その象徴的な食べ物としてあんぱんを挙げています。あんぱんは砂糖と精製小麦でできているからです。

あんぱんはロードレーサーがレース中に栄養補給で使うほどエネルギー効率に優れた食べ物ですから、高齢者が手軽に食べれるとはいえ何気なく食べてしまうにはかなり高カロリー高糖質な食べ物であることは間違いないでしょう。日ごろの何気ない食生活が過剰なエネルギー摂取に結びついていないか、意識して見直すことも大事です。

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