お湯をまろやかにする南部鉄瓶

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前回は水分の摂取についてでしたが、今回も水についてです。

お湯を南部鉄瓶に代表される鉄器で沸かすとまろやかになるという話があります。これはひとつには鉄器からお湯に染み出す鉄分がお湯内の残留塩素と反応して塩素を吸収してくれるからだといいます。

この鉄器から滲み出す鉄分は「二価鉄」であり、身体への吸収率が非ヘム鉄と数倍以上違うといわれるヘム鉄にあたります。非ヘム鉄が植物性なのに対してヘム鉄は動物性の食品に良く含まれる鉄分です。このヘム鉄は腸で吸収されやすい成分だといわれています。

そのため鉄分が不足しがちな女性には鉄器を日常的に利用するのは効果的です。鉄器からでる鉄分を摂取しても大丈夫なの?と思われる方も多いと思われますが安心してください。

また鉄器は熱伝導率が高く、同じく伝導率が高いといわれる銅製よりもさらに早く沸くといいます。ですのでたとえばIH対応の鉄器ですと、電気代がお安くなります(笑。

ただし鉄器でコーヒーや緑茶、紅茶を召し上がると、渋みの成分であるタンニンと鉄分が結合していわゆる”タンニン鉄”となり、紅茶だと黒く変色して(いわゆるおはぐろになります)見栄えが悪くなりますし、鉄分の吸収が抑えられてしまうことは注意してください。

また鉄器の内部には使っているうちに水道水のミネラル分が白く沈殿していきますが、このミネラル分がお茶の味に影響していきます。お茶の種類によっておいしくなったり不味くなったりしますので、自分の好みの茶葉との相性を考えてほしいと思います。

貧血気味の女性や妊婦さんで鉄器を鉄分補給に使おうと思っていらっしゃる方は、紅茶やコーヒーは控えめにして、白湯を召し上がられることをお勧めします。鉄分の成人の必要摂取量は12mg程度で、鉄器で煎れた一杯の白湯に含まれる鉄分量は大体1mg~2mgといいますから、一杯で必要量の1割を摂取できる計算になります。

最近は南部鉄瓶は海外でも人気があり、その芸術性と実用性に注目が集まっています。実際通販サイトのアマゾンでは南部鉄器の説明を英語で書いているものもあります。それだけ欧米でも評価されている証拠だと思います。

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