ランニングする時に気をつけたいインシュリンショック

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ランニングをはじめて、そろそろ市民大会にでもエントリーしたいと思ってらっしゃるランナーの方が陥りがちな失敗が、”インシュリン・ショック“です。

大きな大会を目標に日頃ランニングに励んでいるランナーは、当日はりきってスタート前にできるだけ高カロリーの栄養を摂ろうとします。エネルギーを補給したらそれだけ長くそして速く走れるはずだと思うからです。

しかし普段のトレーニングではやらないことを大会の特別なときだけやろうとすると、身体はそれに順応できずに大きな失敗を招くことになります。

スタート直前にエネルギーのつまった甘いものを口にすると血糖値が跳ね上がるため、身体は驚いて血糖値を下げようとしてすい臓からインシュリンを放出して糖を筋肉中に取り込もうとします。したがって血糖値は一旦跳ね上がった後はむしろ下がってしまうのです。

このジェットコースターのような血糖値の上下の動きは身体に負担をかけます。糖をエネルギーとして利用しようとしても筋肉中に取り込まれているためにすぐには消費できず、かえってエネルギー不足になってしまうのです。

糖それもグリコーゲンを栄養とするのは脳なので、脳に栄養がいかないと疲労感を強く感じることになり、それほど走っていない段階でも非常なつらさを感じてしまうことになります。これがインシュリンショックの正体です。

それではインシュリンショックを回避するのにはどうしたらいいのでしょうか。ひとつは大事な大会だからといって、普段とは違う特別なことをしないで、いつもどおりの栄養補給で走ることです。あくまでも練習の延長上で本番を走るようにこころがけたいですね。

もうひとつは果糖を含んだスポーツ飲料を摂取することです。果糖は砂糖とは違って血糖値を急激に上げる様な成分ではありません。血糖値の上昇指数であるグリセミックインデックスでみると、砂糖などを100とした場合の果糖の指数はわずかに20です。

これは果糖が腸管で吸収されるスピードが砂糖よりも遅いことがひとつの理由です。また果糖は代謝されやすいため血中に流れる前にエネルギーとして消費されやすいということもあります。

このため最近は果糖を多く含んだスポーツ飲料が増えています。とはいえスタート前にがぶがぶとスポーツ飲料を飲むことはおなかを壊す原因にもなりますので、やはり普段どおりの準備と平常心で大会に臨んでほしいものです。

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