山形県のこどもの虫歯率が全国最下位から世界トップレベルになった理由

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日本ヘルスケア歯科研究会から出版されている冊子からの紹介になります。山形県の酒田でのお話ですが、子供たちの虫歯率が全国でも最悪だったのですが、ここ10年を経て日本のみならず世界レベルでもトップレベルの低さになったそうです。

1990年の三歳児の虫歯経験者比率は78.5%で、これは全国の都道府県の中で最悪でした。

これには理由があります。山形県の特色として三世代の同居家族のご家庭が多く、おじいさま、おばあさまはどうしてもお孫さんに甘くなってしまう(笑)というのが原因のひとつといわれています。

実際、大家族においては核家族よりも虫歯率が高くなるといわれています。ところが酒田市の子供の虫歯率は少し昔ですが2000年時において、虫歯率の高い山形県の中でも例外的な存在となったのです。

虫歯の成績を測る指標にDMFTというものがあります。これは虫歯で穴が空いた歯(D)、抜いた歯(M)、治療でつめた歯(F)の一人当たりの平均合計本数を表しています。

DMFTの2000年次の12才児の全国平均は2.9、山形県は2.7、そして酒田市は1.4と大幅に低い数値をだしています。特に酒田市内の小学校4校の数字が0.5を下回ったといいます。良好だといわれている北欧の成績が1.0だといいますから、かなり山形県の数字はかなり近づいた数字になっています。

これにはもちろん理由があります。あるひとりの歯科医さんが山形の子供たちの状況に危機感を感じて立ち上がり、学校歯科医師として親や担任の先生や養護の先生方たちと一緒になった歯の健康づくりにまい進したことで、たった15年で大きな改善が見られたのです。

そこでのポイントは、虫歯をみつけて治療をするのではなく、虫歯の予防に力を入れて、子供たちが自分たちの歯と健康に自分自身で責任を持つという意識付けだったといいます。

歯磨きは生活習慣の最たるもので、結局自分自身が責任をもつという意識がなければ虫歯を治してもまた新しい虫歯が生まれてくるのですから当然のことだと思います。

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