口臭といっても様々な理由がありますので、原因別に太る理由を考えてみたいと思います。
まず歯磨きをさぼってしまい口臭が出るタイプ。このタイプの場合は、自分の身体や健康に無頓着な人が多く、自分が食べている栄養やカロリーを気にしないため、必要以上のカロリーを摂取してしまって太るのです。
そのためダイエットをするには自分の生活習慣全般について見直していく必要があります。
また歯周病が原因で口臭が発生する場合、そのような人は糖質を多く取りすぎている可能性があります。歯周病ではプラーク(歯垢)に集まる悪玉細菌が歯肉を蝕み、それが腐敗臭を発生させるのですが、悪玉菌は糖質をエサにして増殖するのです。
そして糖質は肥満につながりやすいので、歯周病からの口臭がある人は肥満になりやすいといえるのです。
またそもそも歯周病自体が肥満を引き起こす可能性が指摘されています。歯周病菌は歯周ポケットから毛細血管に進入し、血流に乗って全身を駆け巡ります。これが血管の内皮や全身に慢性的な炎症を引き起こし、メタボの原因になっていることが疑われています。
といいますのは歯周病菌は血中に流れ込むだけではなく、消化器系の内臓にも流れ込みます。このため腸内細菌のバランスを崩し、肥満を引き起こす可能性が指摘されています。
そして最後に口腔ケアを怠り歯の残存本数が少なくなると、やわらかい食べやすい食材を好むようになります。そのやわらかい食材というのが炭水化物主体のパンやごはんなどになりますので、糖質中心の食生活にどうしてもなってしまうのです。
このように、いくつかの理由で口臭が発生する人は、生活習慣病に陥りやすく太りやすいということを説明しました。そうだからといって太っている人の口臭は強いということを意味しているわけではありません。因果関係は逆だからです。しかし今まで述べたように残念ながら相関関係はあります。
普段メタボ気味で減量を考えてらっしゃる方は、自分の口臭も気にかけながらダイエットに励んでもらいたいと思います。