歯が丈夫でも抜けてしまう歯周病の怖さ

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歯周病というのは最近はCMでもよく連呼されているのでお聞きとおりしている人も多いと思います。

歯周病が怖いのは、歯がどんなに健康でも、その歯を支えている土台の歯茎の部分が歯垢(プラーク)の細菌によって破壊されてぐらついていき、最終的には健康な歯が抜けてしまうことです。プラークは白もしくは黄色い沈着物の塊で、様々な口内細菌やその産出物の集まりで構成されています。

このプラークが人体のなかでも最も敏感で脆弱だといわれている歯肉を序序に蝕んでいくのです。長い年月をかけて自覚症状もないので気がついたときには進行してしまっているというケースが多いのです。

なぜ歯肉がもろくなり歯がグラグラと抜けてしまうのかといいますと、通常歯と歯肉の間には約1mm程の溝があるのですが、歯肉が歯周菌によって炎症が起きますとその溝が広くなります。これがいわゆる”歯周ポケット”です。歯周ポケットは歯周病がひどくなると6mm程度にまで拡大することがあり、そうなるとその溝にプラークが入り込んで菌が繁殖し、歯槽の中にある歯槽骨という歯の土台となる部分を腐食させるのです。

歯周病が現実化するのは40才ごろからといわれていますので、それよりも少し前の年齢で一度デンタルクリニックで歯垢チェックしてもらうことは効果的だと思います。長年蓄積されていた歯垢の除去や、歯垢を蓄積させないための歯みがきの方法を指南してもらえます。

また最近は歯周病がほかの呼吸器系の病気と関連している可能性が指摘されています。歯周病の菌が多くなると、血液や呼吸器のなかに入り込んで心疾患、動脈硬化、そして妊婦さんに対しては早産を促すといわれています。

また特に糖尿病との関連が指摘されています。糖尿病も生活習慣病の代表的な病気の一つですから、歯周病とあわせて自分の生活習慣を見直す契機にしたいですね。

たとえば口呼吸は口内を乾燥させてしまうので菌が繁殖しやすくなり虫歯の原因になります。また飲酒の習慣も飲酒後に酔いつぶれてそのまま眠ってしまうと歯磨きができなくなりますので、これも虫歯の原因になります。

以前、高齢になっても歯が残っている人の健康寿命は長くなるという記事(かみ合わせの改善がもたらす認知症予防)を書きました。歯の残存数は良好な生活習慣を実践している指標として機能します。良好な生活習慣→歯が丈夫→よく食べる→寿命が延びるという流れです。40才手前で虫歯がないという人でも、歯槽の健康をチェックするため一度歯医者さんに見てもらってもいいかもしれません。

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