琴奨菊優勝の陰にケトルベルトレーニング

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琴奨菊が10年ぶりに日本出身力士として幕内優勝を果たしました。少し遅れましたがおめでとうございます。

さてそんな琴奨菊関ですが、今回の優勝の陰に半年前からやってきたトレーニングが実を結んだことを本人がインタビューで明かしていました。

そのトレーニングとは”ケトルベル”トレーニングです。ケトル、いわゆるヤカン状のおもり(上画像)を使って筋力トレーニングをするということです。

このケトルベルは主に格闘技系の選手の間で取り組まれてきたトレーニング法なのですが、スナッチ、スウィング、ジャークなど、可動域の広い筋肉をそのまま鍛え上げることができるのが特徴です。

琴奨菊関が集中的にやっていたのは、主に重りを両手で股下から自分の頭上に振り上げるスウィングでした。これはかなりきついらしく、琴奨菊関も顔をしかめながら繰り返しやっていました。

琴奨菊関の得意の形は立ち合いからマワシをつかまずに、相手の脇の下をとって、胸を押っ付けたまま押し出すという「がぶり寄り」です。いわば下から上への押上げと突き上げが必要になりますので、足腰の強靭な筋力と、上腕部から胸筋にかけての強い筋力を必要とします。ケトルによるスウィングはこの部分の筋力強化を可能にします。

ケトルベルを持った人の感想はダンベルと重心の位置が違うというものが多いです。取っ手が重りの中心から離れてついているため、ダンベルのような操作性の良さというものは感じられず、手首などにかなり負荷がかかってくるそうです。

やってみると思うのは、普通の筋トレとちがってかなり心拍数が高くなるということです。つまりケトルベルは有酸素運動の要素も兼ね備えているのです。重りをスウィングさせるだけでも、かなりはあはあと苦しい呼吸になります。

その意味では動きながら筋肉を稼働させる大相撲のスタイルに合っていることは間違いないでしょう。実際このケトルベルトレーニングは琴奨菊関のみならず力士たちの間ではかなり流行っているようです。

大相撲には日本古来からの伝統的な訓練法がありますが、外国人力士の流入によってそれだけでは残念ながら勝てなくなったというのが事実で、力士たちも新しいトレーニング法を貪欲に取り入れて強化していく時代なのだと思います。

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