日本人選手は練習のしすぎ?

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スノーボードのソチオリンピック銀メダリストの竹内智香選手が、日本人は練習しすぎて本番で力が発揮できていないと述べています。竹内選手自身、オリンピックでメダルを取るまでは、練習のし過ぎで疲れた状態で本番に臨んでいたといいます。

日本人選手は一般的に練習のし過ぎと言われています。そしてその練習内容も瞬発力や筋力や判断力よりも、持久力を鍛える方向に重点が当たっているようです。

持久力重視のトレーニングが中心になってしまっているのは、いろいろな理由があると思います。戦後貧しかったのでトレーニング用の機材が手に入らずに、とりあえず走ることが主になってしまった。

または巨人の星に代表されるスポ根漫画が最盛期で、それが実際の部活動にも反映されてしまったなどなど。また若者人口が多く、とても指導者が選手個人にあったトレーニングを追及する余裕がなかったこともなどもあるでしょう。

高校野球の強豪校のトレーニング法をみても、選手個人を育成するというよりは、膨大な部員のなかから一部の精鋭をみつけるためにふるいにかけるような練習法が主だったように思えます。

端的に言えば、日本のトレーニングは「質よりも量を追及」するトレーニング法だったといえます。

欧米でも過酷なトレーニングを行う競技があります。自転車のロードレースです。心肺機能の限界まで練習で追い込みます。無酸素運動を繰り返すのでよく自転車上で失神して道路に転倒するので体にケガ防止のカバーをつけながら走るぐらいです。ですので本番のレースのほうがよっぽど楽だという選手も多いのです。

ただしその種のトレーニングは単純に選手を「疲れさせるため」だけの練習ではありません。

心拍数などはすべてデータとして取られて、過去のデータと照らし合わせてその選手の最も効率的な負荷を与えて、レースにおいて最大限力を発揮できるように計算されつくしたトレーニングなのです。ロードレースは数字に支配されたスポーツという人もいます。

日本にもこのような科学的な練習法を取り入れて一気に成長した選手がいます。競歩の鈴木雄介選手です。鈴木選手は去年世界新記録をだしたのですが、それまではレースの前半は快調にとばすものの後半は失速してしまうというレース展開を繰り返していました。

つまり鈴木選手はレース直前までしっかりと練習していたため、レース本番では余力がなく失速していたのです。

そこで鈴木選手は心拍数を基にしたデータトレーニングで、レース本番に力が発揮できるような効率的なトレーニング法に切り替えたことで、レース終盤でも失速しないで速度を維持できるようになって結果をだせるようになったのです。

最近の高校球児をみても、昔よりかなり”がたい”のいい選手が目立つようになりました。今大会では東海大相模の選手たちの下半身はかなり太く見えます。走力持久力とともに筋力も鍛えているようにみてとれます。

日本の選手が本番においてより力を発揮するためにも、トレーニング法の抜本的な見直しが必要ではないかと思います。

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