ジョコビッチ選手の食事哲学

jyoko

ジョコビッチ選手がフェデラー選手をウィンブルドン決勝で破り、2連覇を果たしました。試合は第2セット目こそフェデラー選手がとりましたが、最後はスタミナの差がでて、ジョコビッチ選手がここ最近絶好調だったフェデラー選手を押し切った戦いとなりました。

さてそんなスタミナ旺盛なジョコビッチ選手ですが、実はデビューしたてのころはよく試合中に発作を起こして棄権することもあったというと驚かれるかもしれません。

彼の著書、「ジョコビッチの生まれ変わる食事」では、彼特有の障害からいかに復活したのかを余すことなく語っています。

実は彼は体質的に小麦が持つたんぱく質に反応する小麦アレルギーがあり、それに気がつかないままテニスの試合に出ていたのです。

そしてある博士にであって検査をしてもらうことで、彼のアレルギー体質が判明したのです。そこからは彼は小麦のみならず様々な形での食事療法に取り組みました。その食事療法とは基本的には”グルテンフリー”です。

グルテンフリーは以前にも記事(グルテンフリーとは?)を書いていますので、参考にしていただきたいのですが、要するに今流行の糖質ダイエットとあまりちがいはありません。

糖質は炭水化物を抜くのに対して、グルテンフリーは小麦が持つ植物性たんぱく質を避けるのですが、グルテンを含む食材には糖質が多く含まれているので、グルテンを避けることは糖質を避けることと同じなのです。

共通していることは、糖質による血糖値の急激な上昇を抑制するということです。

ジョコビッチ選手はセルビア人なので普段からパン類を好んで食べていました。パンには糖質が多く含まれているため、食欲が増進され体重が過多になるとともに、血糖値が急激にあがることで、精神が双極的となり、感情の起伏が激しくなってしまったといいます。

彼のトレーニングは毎日5時間以上、テニスだけではなく筋トレ、ヨガ、サイクリングとまさに練習だけの毎日だったわけですが、それでいて4キロも過体重だったといいます。

そんなジョコビッチ選手が、グルテンや炭水化物を注意深く避ける食事内容に変更して、2週間たったあとの身体と精神に与えた変化は、劇的なものだったといいます。それ以降、彼は実力はあっても勝ったり負けたりを繰り返す第2集団から抜け出して、一気にトップ選手にまで駆け上がりました。

ちなみにジョコビッチ選手の実家はピザ屋さん!(笑)だったそうで、もう2度と実家のピザを口することはできなくなったそうです。その代わりグルテンフリーのパンなどを販売するようになったそうですが。

ジョコビッチ選手の食事哲学は基本二つです。「食物は情報である」「身体が発する声に耳をかたむけよう」です。

つまり食物を摂取したら身体がだす反応=情報に謙虚に向き合おうということです。ある食品を食べることで精神が高揚したり落ち込んだり、疲れやすくなったり、食欲が掻き立てられたりしたら、それは身体がその食品が身体にあっていないことを伝えているのです。

ジョコビッチ選手は興味深いことを言っています。ATPツアーランキングで200位以内の選手はテニスに”多く”のことをささげている、ただしランキング40以内の選手は”すべて”をささげている。本に書かれているそのままではないですが、要約するとこういう言葉になります。

すべてというと、食事の内容ひとつまで考えているということです。ランキングが200以内かつ40位以下の選手は、食事内容にまでは気を使わずに好きなものを食べてしまっているといいます。

ジョコビッチ選手も検査を受けて食事内容を変えるまでは、アスリートとしてエネルギーを蓄えなければならないと考え、エナジーバーや糖質たっぷりのパスタなどを大量に摂取していたといいます。

確かに彼には小麦アレルギーという彼固有の体質障害があったことは確かですが、ジョコビッチ選手もこの著書で薦めているように、そういう障害がない一般の人でも参考になる部分が非常に多いと思います。

関心をもたれた方はぜひ書店などで手にとっていただきたいと思います。

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