地味だけど、あなどれない”副腎”という臓器

副腎

“副腎”という臓器をご存知ですか。心臓や肝臓など主要な臓器と比べれば、正直あまり知られていません。しかし非常に大きな働きをしてくれています。

副腎は名前の通り、腎臓のすぐ上にちょこんと乗っかっている小さな臓器です。重さで言えば12g程度しかありません。

そんな臓器ですが、コルチゾール、アドレナリンなど人を興奮させて闘争本能を刺激するホルモンや、逆に神経を落ち着かせてくれる”DHEA”というホルモンもだしてくれるのです。このほか副腎には何十種類もの多種多様なホルモンが保持されており、適宜分泌してくれる臓器なのです。

ホルモンの源はコレステロールです。コレステロールというと血管を硬化させつまらせるといわれてあまり世間の評価の高くない成分ですが、コレステロールがなければ男性ホルモンも女性ホルモンもつくれずに、男らしさ女らしさがなくなります。

男性ホルモンは筋肉量を増やしたり闘争本能をかきたてやる気を与えてくれますし、女性ホルモンは自律神経を整えたり、記憶力の保持に努めてくれます。

このコレステロールから作られるホルモンの一つがDHEA(デヒドロエピアンドロステロン)なのです。このホルモンは身体の酸化を抑制してくれるといいます。つまり老化防止のホルモンであり、別名 「若返りのホルモン」と呼ばれています。

コルチゾールやアドレナリンなどは、昔なら狩や戦をするときに血糖値を上げてくれる働きがあります。そうすることで体内にエネルギーを充満させて闘争本能を書き立てるのですが、DHEAはこのような作用を逆に抑制して冷静にしてくれる働きがあります。

つまりコルチゾールやアドレナリンとDHEAはそれぞれ相反する働きを持つホルモンなのです。この2種類のホルモンのバランスが崩れると、体調や気分の変化を引き起こしてしまうのです。

DHEAはこのほか様々な働きを持つホルモンに分化し、最終的には50種類以上のホルモンに生成します。このためDHEAはホルモンの母、「マザーホルモン」とも呼ばれています。

たとえば脂肪の分解を促すホルモンや免疫機能を高めてくれるホルモン、生殖能力を上げてくれるホルモンなど、ほんとうに多種多彩なホルモンの源なのです。

ですのでこのホルモンの分泌量が少なくなる30代後半以降は、いかにこのホルモンの分泌を維持していくかで体調が変わってくるのです。

特に30代を過ぎて慢性疲労を憶えている方、突然体力が落ちたと感じられた人は、副腎の働きが弱っていないか意識してほしいと思います。

副腎が弱る最大の原因は毎日のストレスです。仕事や家庭、人間関係に疲れてくると副腎の分泌力も追いつかず、最終的に分泌量が慢性的に低下してしまいます。こうなると一見うつのような倦怠感や疲労感に襲われますが、うつではありません。

大事なことは副腎を弱らせない生活習慣を確立することです。そのためには血糖値を上げ下げしない食事法、ストレスにうまく対処する息抜きの仕方などが大事になってきます。このことについてはまた紹介したいと思います。

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