熱中症対策にソフト帽

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まだ夏本番前だというのに、夏日が続いています。熱中症にならないようお気をつけていただきたいと思います。

さて全仏オープンで錦織選手もいよいよベスト8をかけての戦いが始まろうとしていますが、観客席もこの暑さのためかまだ緒戦のためか、日中はすこし少な目で空席が目立ち、かつ着席されているほとんどの人は帽子をかぶってらっしゃいますね。

そして特に男性がかぶっている帽子が、どれも似たようなタイプで特徴的です。白い柄に色のついたリボンがついています。これは “ソフト帽” といいます。日本だと昔から”中折れ帽子”とも言われてきましたね。同じテニスのメジャー大会である全豪オープンですと、ラコステがオフィシャルスポンサーで帽子を提供していますが、線審などがかぶっていてよく目立ちますね(上画像)。

イタリアのボルサリーノなどが代表的ですが、パナマ草などを使ったソフト帽の特徴はその軽さにあります。軽いために頭に載せても、その存在を感じさせません。暑いからといって、重たいものを頭に載せるのは不快ですよね。やはり軽ければ軽いほど、心地よさは増します。

そして軽いと風で飛んでいってしまうのではないかと思われるかもしれませんが、帽子は額を中心に耳のすぐ上を通り後頭部まで廻った頭部の円周部のところを密着させてかぶるものです。ここがぶかぶかだと、帽子は頭頂部で接触しますので安定しませんし、風に吹かれると飛んでしまいます。

そして頭頂部で帽子を接触させるかぶり方は、毛髪を押さえ込む形になるので、特に夏場だと毛髪がむれてしまい髪型が崩れてしまいますし、なにより密着しているのは不快になります。額のところでかぶれば、頭頂部と帽子の間にすき間が生まれて、髪型を崩す心配もありません。

ソフト帽を薦めるのは一つは通気性が高いこと、そしてもうひとつはつばが全方位的に広いことです。野球帽などは前部のみにしかつばがなく、熱中症対策でポイントになる後頭部と首背面へのカバーがないため、熱中症予防としてはあまり効果的ではありません。上の画像でいえば、線審はソフト帽と伴にポロシャツの襟を立てているのがわかると思います。首筋には大きな動脈が走っていて、ここを冷やさないと脳を冷ますことができなくなるからです。

昔の日本の男性サラリーマンはよくソフト帽をかぶっていました。黒澤明監督の「生きる」でも、主演の志村喬(たかし)さんがかぶっていたくたびれた帽子が印象的でした。志村さんは他の映画でもソフト帽をうまくかぶっていて、素敵でしたね。

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それから戦後は野球が国民スポーツとなり、その影響でいわゆる野球帽というものが男子がかぶる定番になっていったと思います。そのなかで、大人の男性がかぶる帽子は序序になくなっていったと思います。

しかし最近は再び男性でも若い人を中心に街中で帽子が復権してきました。一つはやはりおしゃれのためだと思います。もう一つは最近のどうしようもない夏の暑さから頭を守るためというのもあると思います。

これからは夏場の熱中症対策で、クールビズの一環としてビジネスマンにおいてもソフト帽の着用が見直されてくるのではないかと思っています。

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