“ユマニチュード” をご存知ですか?

“ユマニチュード”というのは、すこし聞きなれない言葉だと思いますが、フランス生まれの介護用語です。

言語非言語合わせた介護ケアの総合的な技術を意味します。ユマニチュードは4つの要素で構成されます。それぞれ、「見る」「話す」「立つ」「触れる」です。

「見る」では被介助者の目線と合わせて、アイコンタクト後一息置いて、大体20cm程度の間隔を保ちながら話しかけます。

「話す」ではできるだけ穏やかにわかりやすく、今何をしていて次に何をするのかを伝えることが大切です。その際、否定的な言葉を使わず励ますような形で指示をしてください。

「触れる」ではやさしく包み込むような感じで、下から補助する意識でサポートします。つかんだり、力をいれたりしてはいけません。”添える”という感じでお願いします。

「立つ」では、できる限り本人さまに立ってもらうことが必要です。身体的なマヒが重篤でなければ、洗顔、階段、着替え時など、できるだけ自分の力で立つ機会をつくってあげることが大切です。それが寝たきりを防ぎ、健康寿命を延ばします。

言語コミュニケーションが難しくなっている認知症の患者さんにとっても、アイコンタクトなどの見る技術、腕などに優しく触れるなどのボディタッチの技術はとても大切です。

人間は言語以外の動作や音声などの情報を、普段意識していなくてもかなりの量を把握してコミュニケーションをとっているからです。「話す」が難しくても、「触れる」「見る」という代替行為をしっかりやることで、コミュニケーションは十分補えます。4つの要素は相互に補完的で、かつ代替的なものです。

コミュニケーションの一番のポイントは、不安にさせないこと、びっくりさせないこと、です。常に予測がつく範囲内でコミュニケーションをとり、被介助者さんの好きな話題や行為にそれとなく誘導してあげることが、ユマニチュードの基本原則になっています。

介護介助の現場をみれば、日本のプロの介助者さんはそれとなくこの原則にしたがって、やさしくフォローしていることがわかると思います。是非見習っていただきたいと思います。

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