食事介助の知識:スプーンをうまく使う

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食事介助の基本といったら、スプーンです。スプーンをうまく使うことで、介助者、被介助者双方の負担をずいぶんと減らすことができます。

前回(誤嚥チェックと嚥下体操)、誤嚥を減らすための事前運動について紹介しましたが、今回はその続きになります。嚥下機能が低下したお年寄りのために、スプーンを使っての食事介助のちょっとしたコツを紹介します。

以下がスプーンを使った誤嚥を防ぐ食事介助の手順です。

  1. スプーンに2分の1ほどの量を載せる
  2. スプーンをお年寄りの口に、平行もしくはすこし下のほうから入れて、食べ物は舌の中央部分にやさしく置いてやる
  3. 口を閉じてもらい、その後上唇の中央部分がスプーンのくぼみあたるようにして、上斜めにスプーンをやさしく引き抜く

以上がスプーンを使った食事介助の基本的な動作になります。ポイントはお年寄りの歯にスプーンをあてるのではなく、あくまでも上唇にあてるようにするということです。スプーンが歯にあたると、お年寄りは不快に感じますし、誤嚥の原因にもなります。

スプーンの大きさにも注意してください。あまり大きいものだと食べにくいですし、スプーンと口の隙間から食べ物がはみ出してしまいます。気持ちすこし小さめがいいと思います。

それでは、片マヒの症状をもつお年寄りには、どのような食事介助をしたらいいのかについても紹介したいと思います。以下がその手順になります。

  1. マヒ側に座り、介助をする
  2. 健常側の口腔に食べ物を運んであげる

ただし利き腕側がマヒしている場合は、利き腕じゃない健常の腕の側に座り、利き腕じゃない手での動作を介助してあげることが必要です。

この他、食事介助については細々としたコツや工夫がありますが、大事なことはお年寄りが食事にたいして忌避感を持たないよう、食欲を刺激してあげる形での介助を心がけることです。

今スプーンで運んでいる食べ物が何なのかとかを声がけしてやったり、一品だけを集中して食べている場合には、他の一品にも目を向けさせてあげたり、それぞれ声がけをしながら、あくまでもお年寄りが主体的に食事ができるように、やさしく楽しく介助してあげたいですね。

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