”コグニサイズ”で認知症予防

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コグニサイズは愛知県に在る国立長寿医療研究センターで提案されているものです。英語のコグニション(認知)とエクササイズ(運動)を足し合わせた造語です。

認知症予防で大事なのは、頭と身体を同時に働かせることです。頭と身体を同時に動かすことで、”BDNF”という脳内物質が増加させることができます。BDNFは”Brain-derived neurotrophic factor”の略で、日本語では「脳由来神経栄養因子」という液性蛋白質なのですが、脳内の記憶を司る領域である海馬の肥大を促すといわれています。

コグニサイズはこの海馬に刺激を与えて、認知症の進行を遅らせることが期待されています。最近は全国の自治体でも注目されて、採り上げられています。

コグニサイズは床にひも状のラダー(はしご)を敷いて、その上の升目を足踏みしていくのですが、同時に、数を数えながら時々不規則な動きをいれて、頭と身体を一緒に使うことを目的とする運動です。

具体的には、上の動画がわかりやすいのでご覧ください。上の動画のエクササイズはあくまでも基本的な動作の1例です。色々なルールの組み合わせで、多様なエクササイズが楽しめますので、自分のレベルに合わせてルールを決めましょう。

ポイントは、自分にとってすこし大変だな、とおもわれるレベルを設定することです。簡単すぎる設定は頭を使わないことになりますし、はじめは難しいと思ったレベルでも、人間はいつの間にかなれてしまうので、やっぱり頭を使わなくなります。

筋力トレーニングと同じで、自分にとってちょっと難しいと思える負荷に設定しないと意味がなくなります。そしてそのレベルを楽にクリアできるようになれば達成感を得られ、それがさらに脳に対してよい影響を与えてくれるのです。

コグニサイズは運動負荷的には有酸素運動でも無酸素運動でもなく、あくまでも頭と身体を同時に使うことを目的とした、”身体を使った頭脳トレーニング”と考えたほうが適切だと思います。そのため、心肺機能を高める有酸素運動や転倒防止のための筋トレは別枠でしっかりと行うことが大切です。

また自宅で個人でも動画のようなちょっとした装備で始められますし、ひもでなくても床にテーピングをすれば十分始められます。個人でやる場合にはしっかりと記録をつけることで、自分の成長具合が把握できて励みになると思います。

ただ個人でやる場合は転倒の危険性もありますし、やはり仲間とゲーム感覚でわいわいとやってみるグループエクササイズのほうが、長く楽しく続けられる可能性は高いでしょう。

以前、階段の昇降運動としりとりを組み合わせた「30秒間しりとりステップ」というものを紹介させていただきました。原理としては同じものです。ですのでご自分の好きな運動形態と思考習慣を組み合わせて、自分好みの”コグニサイズ”を見つけてほしいと思います。

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