骨トレに下駄履き

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最近は年配の人でも下駄を日常的に履くことはあまり見かけなくなりました。

高齢者用に膝を保護するクッション性のあるスポーツシューズが多く出て、みなさんそちらのほうを主に履くようになっているようですね。

確かにウオーキングやジョギングなどエクササイズを目的とした運動には、そのようなスポーツシューズが適していると思います。故障せずに長く運動を続けていくためには、ひざや股関節をカバーしてくれる足底にクッション性のあるスポーツシューズを履くのがベストでしょう。

高齢者にとって心肺機能と下肢の筋力を鍛えてくれるそれらの運動はもちろん大切です。加えて大事なのが、骨そのものの強化です。骨がもろいとちょっとしたコケ方でも骨折してしまい、そのまま寝たきりということもありえます。

骨を強化するようなトレーニングを”骨トレ”といいます。以前ここでも取り上げたことがあります(“骨トレ”のすすめ)。

骨は細胞レベルでの新陳代謝の激しい部位です。骨細胞は様々な機械的刺激に対して、細胞間での物質の交換を行っているといいます。骨トレについての提案は、骨細胞に関する機械的刺激への応答への科学的な解明が進んできたことによるものです。

骨に刺激を与えるというとピンとこないかもしれませんが、たとえばちょっとしたジャンプをすると脚の骨にショックがかかります。このような運動が骨に負荷をかける、刺激を与えるということになります。様々な筋トレ法があるように、骨トレにも色んな方法や負荷のかけ方があります。いわゆる”かかとおとし”や昇降台からのちょっとしたジャンプなども有効とされています。

ただし高齢者にジャンプなどをお勧めするのはすこしリスクがありますし、あくまでもそれなりの健常者を対象に限定されたものになるでしょう。

そこでお勧めしたいのが日常的な足回りに下駄を履くことです。下駄を履くと、”カランコロン”と足に心地よい振動がきますよね。これが骨に対してよい刺激を与えてくれるのです。素材も木でできているため、そこまでのクッション性はありませんので、それなりの刺激を足に与えてくれます。負荷の大きさではそれほど大きくはないですが、断続的に小さなショックを足に与えてくれますので、合計すれば結構な刺激を与えてくれるはずです。

骨トレの負荷がどの程度であれば骨の新陳代謝に有効なのかについては、残念ながらまだ研究が十分に蓄積されているわけではありません。かなりの負荷をかけなければ骨の成長に寄与しないという研究もありますが、それでも一般的にはちょっとした刺激でも効果があるとされています。

下駄履きは骨トレだけではなく、はだしで鼻緒をつかみながら歩くので、足指の筋力増加につながります。骨トレといってまとまった時間をトレーニングに割くよりも、日常生活のなかでうまく骨トレの要素を取り込んでしまうほうが、飽きずに長く続けられるはずです。

これからいよいよ春が来て、序序に暖かくなってくると、はだしでいることが気持ちのよい季節になってきます。今一度下駄履きの利点を見直してみて、骨トレにも活用してみてはいかがでしょうか。

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