アメフトがアメリカで人気な理由

Matthew Stafford

アメフトというと日本では正直あまりなじみのないスポーツです。感染している人も少なければ、実際にやったことがある人はもっと少ないでしょう。現在では大学と社会人の小規模なリーグがあるだけです。しかしアメリカではダントツでアメフトがNo.1です。アメリカの3大スポーツはアメフトのNFL、バスケのNBA、野球のMLBですが、NFLが他の二つを引き離してぶっちぎりの人気を誇っています。

一般の人がアメフトに抱くイメージはラクビーの変種といったものでしょうか。ラクビーとサッカーとアメフトはそれぞれ根っこが同じフットボールなのでまちがいではありません。アメフトとラクビーの大きな違いは、ラクビーが一切前にボールを投げることができないのと違って、アメフトの場合はワンゲームに一回だけなら前に投げることができるということです。

アメフトがアメリカで大人気な理由は幾つかあります。まずこのゲームが陣地取りだということです。フィールドにはラクビーとは違って5ヤードごとに20本のラインが引かれており、選手たちが細かく自分がどのライン上にいるのかを把握できるようになっています。そこには戦術戦略の二つの要素が組み合わさっています。アメフトが”フィールドのチェス”だといわれる由縁ですね。

アメリカ社会はスペシャリストの社会だといわれます。アメフトも攻守で選手を総入れ替えして攻めと守りのスペシャリストを交互にだすのです。アメフトでは多種多様なポジションがあり、それぞれ役割がまったく違います。

アメリカ人は体力の消耗からくるプレー密度の低下を嫌います。アメリカ人はジョギングは好きですが、マラソンは・・・(笑)。サッカーがあまり好きでなかったのはそういう理由が関係しているのも一因ではないかと思います。アメフトでは攻守を交代させることで、選手は常に体力を回復させて全力でプレーを展開できるというわけです。

一番の花形のQB(クオーターバック)は、一番初めにボールを受け取り、それを前方の選手にパスをするいわば司令塔ともいえる選手です。この司令塔の選手を守りながら、相手の陣地を獲得していくというRPG的要素こそがアメフトの最大の特徴だと思います。

またアメフトは野球とラクビーを足して2で割ったスポーツだという人もいます。野球ではスリーストライクで三振、スリーアウトで攻守交替などチャンスを数で限ったルールが存在します。アメフトも4回の攻めで10ヤード進めない場合は攻守交替になりますので野球のルールに近いですね。

ただしアメフトにはデメリットも存在します。防具をしているとはいえラクビー以上に強力なタックルを受けるので、選手は故障が多く選手生命も平均して3年!だといわれています。試合も年間16試合しかないにもかかわらず、この故障率の高さは、試合での損傷がいかに激しいものか理解できると思います。それはMLBが年間160試合近いことを考えると、よりよく理解できると思います。

最近はNFLで稼げる自信のある選手でも、身体へのリスクを考えて他のプロスポーツにすすむことが増えているそうです。アメフトがアメリカだけではなく日本を含めて世界に広がるためには、身体への保護をいっそう強化するルールづくりが求められていると思います。

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