胃腸が弱いとプロのスポーツ選手になれない!?

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胃腸が弱いとプロのスポーツ選手にはなれない、という話があります。大食漢でないと身体が作れずに体力がつかず、エネルギーを発揮できないということだと思います。

たとえば、トルネード投法で有名だった野茂英雄選手は、ものすごい食欲で有名でした。野茂選手がメジャーで成功した理由として、”何でも食べれてどこでも寝れる” いい意味での鈍感さがあったということが指摘されています。

野茂選手の例をみれば、よく食べれることはスポーツ選手の必要条件のように思えます。ただし、これはプロ野球の特質によるところも大きいと思います。プロ野球は、メジャーほどではないにしても年間160試合近くあり、そのための移動も日本全国にわたっていて、移動による疲労も馬鹿になりません。

このため、レギュラーででているような選手ですと、蓄積される疲労から序序に食欲がなくなり、体重が落ちてしまうのです。特に暑い夏場は、夏バテで体重とスタミナを落とす選手が多いようです。

プロ野球選手に求められるのは、切れを失わないと同時に、毎日の試合にスタミナを失わないぐらいのほどほどの体脂肪率ということになります。このため胃腸の強さは、スカウトの際のひとつの目安にもなっているといいます。プロ野球選手に求められるのは、純粋な試合中の体力だけではなく、興行として求められる体力もあるということだからです。

日本では戦後ずっと、プロ野球が圧倒的なメジャースポーツでしたので、野球で言われている経験則が、メディアを通して一般のスポーツの経験則になって伝わることが多かったと思います。その中には、選手にとってメリットになるどころかデメリットになるようなものもあったと思います。そのため、必ずしも胃腸の強さが必要とされない競技においても、このような経験則がなんとはなしに流布していたこともあるでしょう。

他の競技では、たとえばバレエ、ボートレーサー、騎手、ボクシングなどは、むしろ小食かつ栄養摂取の効率性が重視されるスポーツもあります。プロのバレエ選手のなかには、1日に6時間以上踊っているのにもかかわらず、1日の摂取カロリーが2000カロリーもない人がいます。これは胃腸が強いというよりは、弱くても効率的に栄養を摂取できているからだと考えられます。

逆に言えば、無理に胃腸に食べ物を詰め込むような食事法は、胃や腸をいくらか拡張はしてくれるでしょうが、その分吸収力は落ちてしまうのではないでしょうか。胃腸が弱くて小食で悩んでいる方でも、おそらく効率性では大食漢のスポーツ選手よりも勝っているのではないかと思います。

胃腸の強さ大きさは、車にとっての排気量の大きさに相当するので、大きいことはパワーを必要とされるスポーツ種目では歓迎されるでしょう。しかし排気量の大きな車が一般的に燃費が悪いというのもまた事実で、それはスポーツにも当てはまります。

一般的にプロスポーツ選手で引退後に太ってしまう人は、もともと排気量の大きいパワー型の選手が多いようです。大量にエネルギーを摂取してそれを試合中に吐き出す一流の選手は、それだけ競技で消費しなければ、そのままの食欲ではカロリーの過剰摂取になってしまうのです。

胃腸が弱く小食で悩まれている人でも、自分がやっている競技において求められている栄養補給の質と量を把握すること、そして小食でも効率的な栄養補給をすることが、競技を続けていく上で大事なことだと思います。

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